はじめに
 私が、いわゆる末期ガンに成って、入院中や退院後に患者さん達と話をしてみると、何故か[自分の治療すら他人事]と言うか[貴方任せ]のような発言をする方が多いように思います。
 そこで、『自分の主治医は?』と聞いてみると、ほぼ100%の方々が『?』と言ったような表情をします。いま流行の言葉で言えば、
『病気に成ったのが、自分の不注意と言う自己責任なら、自分の病気を治すのも自己責任』
…と言う観点から、
『自分の主治医は自分である』
…と言う事なのです。この辺りを理解しないから、
『病気に成ったのは他人の責任』『治療しても治らないのは他人の責任』
…と、考えるのです。
 若い頃より、[甲状腺機能減退症]と言う外から見えないホルモン系の病気を発症し、[粘液水腫]と言う[水太り状態]と成り、見た目が『元気そう』『健康そう』だった為に、医師を始め素人の方々から不遇とも言える程の醜い扱いをされた日々を送っていましたが、平成15年度初夏、治療する立場の私に[不治の病]とも[死に病]とも挪揄される末期ガンが発見され、治療を受ける立場に立ったのですが、主治医より『9箇月持てば御の字』と言われた割に、2年以上も生きています。
 本来なら、治療する側は健康でなければ成らないのですが、チョットした自分のミスで死に病と言われる手遅れ状態(いわゆる末期)のガンに成り、自分の知識と技術と人脈を持って死に病に勝ち抜いたと言う実績を元に他人様に理解されない不遇な患者さんの苦痛を、鍼灸医学と既存の医学をベースに、原因解明から治療手段探しまでのお手伝いを、患者さん本人が諦めない限り立ち向かうよう心掛けています。
 私のガン発見には、複数の医師が絡んでいます。それらの医師に退院後お会いしたところ、押しなべて私の勉強と努力に称賛の声を戴いています。これで、自分自身の病に対する勉強や姿勢が、一層の患者さんの味方になれると自負しています。
 ただ[病の原因]と成ると、[患者さんの体質や生活環境などが大きく左右]しています。ですから、『私に効いたから、貴方にも効きます』とは『絶対に言えません!!』。決して誤解の無いように、病を治すよう相互努力をしてみようではありませんか!!

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(2005/09/01(Wed) 02:57:37)

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