《参考》 「ドクハラ(ドクター・ハラスメント)」 …医師の言動に因る、患者に対する嫌がらせ。
※名古屋方面の大学に通いだして2年目の昭和47年初夏、案の定、何時の頃からか毎年のように、春先から起こる持病とも言える37℃を超える微熱と、頭痛・吐き気と病的な倦怠感・疲労感などの不定愁訴に悩まされた。この年は心身共に限界に達した事から、当時、住んでいた学生専門アパートの大家に相談して公立名古屋総合病院(以後・公立名古屋病院)にかかる事にした。
※電車を乗り継ぎ、1時間以上掛けて病院に到着し、受付を済ませて待っていると、内科診療室の一つに午前中最後の患者として呼び込まれた。看護師に呼ばれ医師の前の丸椅子に座った時には、 『これで、何とか楽に成れる!!』 …と大きな安堵感と期待に胸を膨らませたが、30歳台後半と思われる医師の、 「どうした」 …の一言に、何故か一抹の不安を感じながら口を開いた。 「ここ何年か、春先に成ると頭痛・吐き気に加え37℃強の微熱と病的な倦怠感・疲労感に悩まされ、今年は特に酷く、たまらなく成って来ました」 …と症状を訴えたところ、その医師は薄笑いを浮かべながら私を一瞥しただけで、随分と私を馬鹿にしたような表情と態度で、 「そんなモン…痩せたら治る。それでは…」 …と鼻先で笑うように言い、カルテには何も書かず立ち上がると、傍の看護師に何か言って診察室から出ていこうとした。それも、私が話し終わって1分弱。その態度に驚き、 『此処でも、又か!!』 …と思いながら、 「チョッと待ってください!!倦怠感・疲労感を取る治療とか、何か検査は無いんですか!?」 …と聞いた。すると、医師は診察室の出口に立ったまま随分と不機嫌な顔をして、 「ン〜それジャ〜、検査位しとくか〜」 …と、如何にも面倒臭そうに言い、二十歳前の若造(私の事)にですら、 『何で〜!?何でこの位の対応なの〜!?公立総合病院で、何でこの位の診察や検査なの〜!?』 …と思える程の、言わば僻地の老医師一人・老看護師一人の診療所クラスの医療機関でも当たり前にする程度の一般的な数項目の血液検査と尿検査の指示のみ。処置室で看護師に採血して貰い、採尿を済ませて診察室に戻ると、 「一週間後に来るように…」 …と言っただけで、問診・触診・聴診・打診などの医師として基本的な診療行為が無一切無いまま、何故か診察室から急いで出て行った。この事実を見聞きしては、 「私を診察室に呼び入れて諸症状を聞いたのが『問診だ!!』と言うなら、触診・聴診・打診・生化学検査・その他の診察や検査を一切せず、患者である私を見た目だけで頭から小バカにした態度をとり、あまつさえ鼻先で笑いながら『さんなモン、痩せたら治る!!』と、公立総合病院勤務の医師が、医学・医療に無知な素人と全く同じ見解を示したのか!?」 …と、声を大にして問いたい。それでも、一週間後に病院へ行き、診察室へ呼ばれて言われた内容は、 「検査の結果には、一切異常が無い。だから、此処では治療の方法は無い。それでは…」 …と、[予想通りの結果を言っただけ]で、今度は私一人を置いたまま看護師と二人で退室しようとしたではないか!!その様子に愕然と成った私は、思わず叫ぶように言った。 「チョット待ってください!!この底シンドイと言う倦怠感・疲労感、何とか成りませんか!?」 …と言う私の言葉に、逆ギレした医師が怒鳴り返してきた。 「検査に異常が無い限り、此処では何もする事は無い!!」 「ジャア、このシンドイのは一体どうしたら良いんですか!?」 「そんな事ァ知らん!!痩せたら治る!!」 「ジャア、痩せるまで我慢しなけりゃいけないんですか!?」 「そんな事ァ知らん!!自分で考えろ!!」 …その医師の対応に、 『これが、人の命を預かる国家資格の医師免許と言う特権を持った人間の発言なのか!?公立総合病院と言う公の医学研究・治療機関の医師の発言なのか!?』 …と思った程。それも医師と言い争いのような会話の中で、[僅か19歳の法的に少年扱いの若造が思った]のだ!! 第一、 「自分で考えろ!!」 …と言われても、年齢相応に社会的経験が少なく何の医学知識や臨床経験も無い少年が、体調不良の中で考えた末に、住んでいた学生アパートの大家と相談して、この公立名古屋病院へ行った訳だ。故に、 『まともな診察も検査も治療も無く、このまま追い返されたのでは堪らん!!』 …と思いつつ、更に食い下がった。 「でも、このシンドさは何かあると思うんですが、もっと違う検査なり治療なり、何か無いんですか!?」 「そんなモンは、一切無い!!そこまで言うなら、同じ検査をもう一度してやる!!異常が無いと出た検査を、何度しても異常無しと出るだけだ!!」 …このように医師自身が、 @異常と言う結果が一切出ない検査と知りつつ、 Aそんな検査を何度しても、同じ結果しか出無い事を解っていながら、 傍の看護師に怒鳴るように言った。 「もう一度、同じ検査をする様に!!」 …と言うなり、自分の座っていた椅子を蹴り飛ばして診察室から走り出て行った。その医師の態度に、傍の看護師は一瞬だが気の毒そうな態度を見せただけで、仕事をしている降りをして、問題医師がどう対処するのかを待っていただけ。その二人の様子を見ていて、二度と公立名古屋病院へは行く事は無かった。
※それから30年以上経った現在、多くの医師はこれ程みっともない言動は取らないが、 「心情的には、患者に対し基本的に同じ感情・同じ考え方を持って接している」 …と、思える節が多々ある現実。これらの事実が大きなトラウマ(trauma=心的外傷・心の傷)と成り、 「私の持病とも言える不定愁訴・諸症状は、それこそ手遅れ状態にでも成らない限り、絶対誰にも理解されない!!最悪、死んでも理解されない!!」 …と迄、言い切らせ思い込んだ程で、三十数年後に手遅れ状態の胃ガンと命の遣り取りをするとは思わなかったのも事実。 《注》…変な表現だが、『手遅れ状態のガン』と言う事は、『軽い末期ガン』である。
※多くの医師達は、 @私の体型が肥満気味である…が故に、 A見た目だけで、糖尿病or通風と決め付けた検査しか行わない…から、 B当然、私の肥満の原因と成る特定の病気の正確な検査すら出来ない…から、 C当然、正確な病気の発見、言わば的確な診断が出来ない…から、 D当然、まともな発言や治療なんぞ出来る訳が無い!!…と言う事実のみ!!である。
※この辺りの事実が、最近、マスコミに出てくる有名医師が言う、 「患者も、自分の病気の発見・治療をしてくれる医師を、探す努力をしなければ成らない」 …に、繋がっていると思う。 ・・・・・以下、次回へ。
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