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ガン患者に成った医師達
医師も人間である。当然、病気に成るし怪我もする。
平成17年5月末、大阪で『第一回がん患者大集会』が開かれた。その主催者と成ったのが、医師であり当時も肝臓がん患者の三浦捷一氏。11回目のガン転移の最中であったと言う。現在も闘病中であると思います。
平成10年1月25日の愛媛新聞に、岩田隆信氏と言う末期がんで闘病中の脳外科医の記事が載っていた。脳外科医と言う医師であり、末期がん患者としての立場で家族共々、苦悩する内容の記事であった。
昭和末期頃だったと思うが、「飛鳥へ、まだ見ぬ子へ」と言うテレビドラマ化された本の事を覚えているでしょうか?
内容を簡単に書くと、「整形外科医(だったと思う)が骨肉腫に成り、周囲の人々に支えられた闘病生活をしていたが、とうとう逝ってしまった」という話だが、随分とお涙頂戴の良い本であった。
ガンと言うと、何故か涙が付き物。あらゆるガンを一纏めにした治癒率は、70%程と言うが、やはり過去のイメージから言えば[完全な死に病]の部分が強い。
体力勝負の色濃い診療生活から、世の多くの医師は元気でなければ出来ない仕事である事は間違い無い。だが、その元気さ故に、難病の初歩の初歩と言える何でも無い初期症状を問診段階で見過ごしてしまい、挙句の果てに気が付いた時には手遅れ状態・末期状態となっている。医師に成っても、医師としての名を上げる為に患者を実験材料としか見てない医師も多い。もっと酷いのは、金儲けの道具とドク・ハラ用の玩具と見ているとしか言いようの無いケースも見受けられる。
だから元気過ぎる医師は命の掛かった大病をしてみなきゃ、患者の辛さは解らないと思う。だが仮にそんな大病をしても医師が患者だから、治療する側の医師も遠慮がちに最高の治療をしようとするから、我々下々の者の気持ちは完全に理解できないだろう。
世の多くの医師達よ、「患者主役」と称して『患者様』と呼ぶ位なら、そんな枝葉末節のどうでも良い事より、「患者さん・病人さん」の良き相談相手と成って下さいね。鍼灸という医療の末席を汚しているがん患者である鍼灸師がお願い申し上げます。
[6] (2005/11/22(Tue) 10:09:31)
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