<私はガン患者>C『手抜き診療しか出来ない大手病院の多くの医師達』
※その後、個人的な事情と体調不良や公立名古屋病院の問題医師の態度などから、2年で大学に別れを告げ希望の道を歩み始めたのだが、父親のたっての願いで鍼灸への道へと、再び方向転換する事となり、高松市の鍼灸専門学校(現・宇多津町)へ入学した。

※鍼灸学校の同級生に、琴平町出身の薬剤師・M氏が居た。2年生に成った時、M氏が鍼麻酔研究会を作るべく、高知市出身のK氏と相談していたので参加させて貰い、研究会同人としての付き合いが始まった某日、M氏が私に言った。
「近藤クン、君…いつも『シンドイ』って言ってるの、粘液水腫じゃないのか?」
「…どうなんだろう」
「君、新居浜市出身なんだろう?鍼灸治療で有名な新居浜I病院と縁故関係に成るんだろう?一度、相談してみたら?」
「…ウン、実は…」
 …と、前述の公立名古屋病院での扱いを話し、それ以前からI病院でも似たような対応しかされない事実を説明すると、当然、M氏は暗い表情で黙ってしまった。

※それから1年後、鍼灸国家試験前の冬休み直前の土曜日深夜、酔っ払い運転の車に実家車庫前で側面衝突された。事故直後は目立った外傷も無かった事から、日曜日の夜に授業のため高松市のアパートに戻った。
 月曜日の授業終了後、事情を知ったK氏に病院で受診する事を強く勧められ、アパート近くの個人病院に掛かったところ、
「典型的な鞭打ち症で、即入院が必要!!」
 …と診断され、即日入院する事となった。そして火曜日正午から、鞭打ち症の典型的な症状である頭痛・嘔気・眩暈・嘔吐を繰り返し始めた。随分と後に成って解った事に、側面衝突の為に胸椎7番がズレており、左肩背部から胸部にかけて、肋間神経痛どころか狭心症を思わせるような心臓に響く鈍痛様の疼痛を感じていた。

《参考》
※現在、[鞭打ち症]は[頚椎症]と呼ばれ、多くの場合に脳脊髄液減少症(低髄圧症候群)を発症し、聞く側に医学知識・臨床経験のある多くの医師にですら、全く理解不可能な真に不思議な自覚症状が出現する。これが悪化すると、パニック症状を引き起こし、どんなに説明しても、聞く側がますます理解に苦しむ諸症状の発作を起こす事となる。
 これを西洋医学的に治療するには、
「現段階では、ブラッド・パッチと言う外科的治療しか無い」
 …と言われている。今でこそマスコミで取り上げられる事が多くなったが、詳しくはインターネットで、[鞭打ち症はこれで治る]を参照して頂きたい。
《余禄》
※現時点で正確な治療が出来るのは、開発者のS医師や坂出市の某病院のY医師を始め、世界で5人程しか居ないと言われている。が、現在、研究中の医師が30人〜50人ほど居るというから、頼もしい限りではある。

※冬休みに入ると、投薬治療しか行われない高松Y病院から新居浜I病院へ転医し、鍼治療と投薬治療を受け、冬休み終了直前に退院して学業に復帰。春には国家試験に合格。保健所に免許申請をし、在阪の鍼灸専門学校臨床研究科に進学。昼間は吹田市の医院でアルバイト勤務をしながら、夜は授業に出ると言った毎日を過ごし、臨床研究科の終了と共に帰郷しI病院に就職をした。
 やがて年が明け春が来ると、持病の微熱と病的な倦怠感と疲労感に襲われ、それに鞭打ち症の諸症状が追加された事で、未経験者には絶対に理解出来ない複雑怪奇な不定愁訴に襲われる毎日を過ごした。それも3年目の春には不定愁訴は極限に達し、楽しみにしていた慰安旅行をキャンセルした程。それにも拘らず、私の身勝手と解釈したのか病院側は何故か私の診察や治療を全くしようとはしなかった。
 最後の手段として、比較的評判の良い実家近くのT医院へ有給休暇を取って行ったのだが、T医院ではI病院の健康保険証を持って来院した私を、対外的な問題で素直に診ようとはしなかったのだが、事情を説明して診て貰った。そして型どおりの血液検査・レントゲン検査・尿検査・心電図…等で出た答えが、
「少々、心臓肥大が見られるが特別悪い所は見当たらない。これ位なら、痩せたら良い」
 …と、言う。だが、こんな診断では、公立名古屋病院の問題医師やI病院の医師達と同じ素人並みの診方だ。第一、
『肥満や軽い心臓肥大くらいで、定期的に病的な疲労感・倦怠感・原因不明の微熱は起こる筈は無い!!』
 …と言う医学的事実は、鍼灸師の私と言わず素人ですら解るのに、
「心臓肥大があるから、痩せなさい」
 …と言う診断は、悪く言えば、
「幾分、詳しい検査までしておきながら、明らかな誤診をしている!!」
 …と、言える。院長の言葉に、思わず感情的に言った。
「そんな診断では、6年前に同じ症状で診て貰った公立名古屋病院の医師と同じ診方しかしていない!!違うのは、血液検査の項目と検査種類が幾分増えただけ。血液検査にしても、糖尿か通風を予測した一般的なモノだけ。公立名古屋病院では私の話を聞き、身体を一瞥しただけで『ソンナの、痩せたら治る!!』として、病的な疲労感・倦怠感を取る治療どころか、未成年の素人でも『何かオカシイ!!』と感じる位にまともな診察や検査すら面倒臭がり、『検査に異常が無い限り、此処では治療の方法は無い!!』と言って、治療を放棄された挙句、勤務先のI病院でも同じ事の繰り返し。薬剤師の鍼灸学校同級生からは、『粘液水腫じゃないのか?』とまで言われているのに…誰も相手にしてくれない。だから、我が命が大事と先生の評判を聞きつけて有給休暇まで取ってきたのに、此れでは何にも成らないどころか、ある意味、多くの医師や素人達から理由無く、『お前なんか、不定愁訴で苦しんで死んでしまえ!!』と言われ続けているのと同じ事じゃないですか!!」
 …と、喰いついた。すると今迄の医師達と違って、表現は悪いが人気稼業の個人医院である事と、院長が老齢の域に達していた事で、
「そうですか…ジャア、もう一つ血液検査をしてみます」
 …と言うが、医師不信・医療不信に陥っているだけに、再び言った。
「チョット、待ってください!!公立名古屋病院では、その医師が行った検査以外は一切無いと言われてるし、I病院でも同じ扱いの検査ばかり。その程度の血液検査なら、30数回の献血(当時)時の血液検査も含めて散々して何の結論も出て無い。だから血液検査は、結構です!!」
 …と強く言うと、
「血液検査と言っても色々とある。何の予測も立てずに、幾ら検査をしても解る筈が無い。多分、私の予測が当たっているでしょう…」
 …と言う事で、再び採血から今迄とは違った数項目の検査をした結果、[甲状腺機能減退症]が見付かった。だが、確定の為には基礎代謝の検査を受ける必要がある。検査は、設備のある医師会病院か県立病院で受けなければならない。そこで医師会病院で受けてみると、基礎代謝率−25%と出て、初めて甲状腺機能減退症と確定されたのだ。T医師曰く、
「思ってた以上に、悪い数値が出たナ〜」
 …と呟いた。

《甲状腺機能減退症の症状》
※この病気を発症すると、甲状腺ホルモンの産出量が減り、基礎代謝機能が低下し、粘液水腫という水太り状態の肥満が起こる。発病年齢によっては、知能の低下も見られる事もある。
 …故に、
「私の場合は、『痩せたら治る』のでは無く、甲状腺機能減退症を治さないと痩せないし、病的な疲労感や倦怠感は取れない」
 …と言う事実だったのだ。
《私の迷言?》
「私の場合、発病年齢が解らないのだが、多少、性格破壊(笑)、知能低下(笑)が、随分と見られるから、若年性であったのか?』
 …と、感じる次第(笑)。

※その後も、I病院では相変わらず検査や治療どころか診察すらしようとせず、何故か私の存在そのものを無視する以上に敵視していると感じていた。だからI会長の絶対命令で私の検査や治療を指示されているにも拘らず、院長や副院長は積極的に何もしようとはしない。
 数日経った某日の午前中、I会長が私に聞いた。
「近藤先生(私の事)、院長に診てもらったですか?」
「…イイエ」
「旅好きの貴方が体調不良で慰安旅行をキャンセルした程なのに、何故、診てもらわん!!」
「何故?…と言われましても、以前、体調不良で仕事に成らない状態だったので、受付を済ませて緊急治療をお願いしたのに、院長からは『職員も患者も関係無い。順番が来ないと診れない!!』と言われてましたので、今回は受付を済ませて何日にも成るのに、未だに順番待ちの状態なんですョ」
 …と、その原因と成った状況を詳しく説明した。
「…私から、もう一度よく言っておくから…必ず診て貰うように!!」
 …と言うと、I会長は傍に居た助手を受付に走らせた。正午間近に成った頃、I会長が自室に入った隙に院内電話が鳴った。助手が、電話を取ると言った。
「近藤先生…看護師が『今すぐに1診へ来るように』と、言ってきてますが」
「いま治療中なんで、すぐ終わるから暫く待ってくれるよう伝えておいて」
「解りました」
 …そして内線電話で長々と話をした挙句、
「先生、看護師が『今すぐ来ないと診れない!!』と、言ってきてますが…」
 …と言う。その言葉にマジ切れした私は、
「ジャア構わんから、『私の事は良いから、昼休みに入るなり何なり好きにしてください』って言っといて…」
「宜しいんですか?」
「宜しいんですか?…と言われても、僅か数分も待てないと言う人間を待たせる訳にもいくまいだろう」
「…」
 …と、助手とゴチャゴチャ言ってる間に目の前の治療を済ませて第一診察室に行くと、数人の看護師達が私の顔を見てニタニタ笑っている。そのうち、一人の看護師が口を開いた。
「院長先生サマを待たせて〜、気の毒とは思わないノ〜?」
 …と、馬鹿丸出しの白痴的(差別用語と言うけれど…)発言が出た。それを無視して診察室の奥へ行くと、院長が副院長と二人の婦長を前に深刻な顔で話をしている。私の顔を見ると、黙ったまま血液検査用紙の束を差し出した。フッと内容を見ると、女性専用の血液検査の項目以外の全てに印が付いているではないか!! 思わず心の中で叫んだのが、
『何たる無様な!!』
 …で、あった。何故なら、
@鍼灸学校同級生の薬剤師・M氏は、見た目と症状から私を粘液水腫と診ており、
   少なくても、その時点で甲状腺機能減退症を予測していたのである。
AT医院院長の場合、一度は『問題無し。痩せたら治る』としたものの、
   公立名古屋病院からの経緯と、M氏の発言をしただけで、
   甲状腺機能減退症を予測して再検査の結果、見つけたのである。
Bにも拘らずI病院の三人の医師達が、
   M氏の発言を何度も伝えたのに、
   甲状腺機能減退症の予測ができなかったと言う事実は、
C医師として、私と言う患者に対し責任を持って診察に取り組んでいなかったのか、
       甲状腺機能減退症を予測するだけの医学知識が無かったのか、
       平均的な医学的判断能力が一切無かったのか!!
 …と、言う事実である。
 I病院での全血液検査の結果、T医院と同じく甲状腺機能減退症の結果が出た為、今度は県立病院へ基礎代謝検査を受けに行った。数日後、その結果を見た副院長曰く、
「チョットは予測していたが、此処まで酷いとは思わなんだ」
 …と行った迄は良いが、ヘラヘラと笑った程だから随分と舐められたものである。

※此処まで書いてしまうと、身内範疇の医師や医療関係者達の悪行暴露本的な内容に成ってしまたが、これはあくまで事実であり、皆さんも多かれ少なかれ似た行為を受けた経験がある筈…だと思う。心ある医師が経営する病医院や、心ある医師が多く居る病医院では、全てが仕事優先、言わば患者中心で治療がスムーズに運ばれているのが普通だと思う。
 甲状腺機能減退症くらいなら、医学や診療の勉強に熱心な医師であれば、僅か数度の診察で見当が着いてだと思う。少なくても自分が解らないとか疑問が出た場合、問題意識を持って他の医師に診察依頼をする筈で、決して見た目だけの思い込み診療や、自分の手に負えない患者の抱え込みは絶対に出来ない筈なのだ。それら当然の事が出来ない医師は、
「見た目だけの判断、簡単で一般的な数項目の検査結果のみで判断しようとする態度では、その程度の診察や検査では絶対に判断できない病気や諸症状で苦しんでいる患者達の身体や心理状態は、決して理解出来ない。同じような理由で苦しんでいる者でないと、絶対に理解は出来無い!!」
 …と、言う事実である。
「治療する側は、元気でなければ成らない」
 …とも言うが、手術が必要な外科的治療や救急医療の場合は絶対的真理であるが、基本的には、医師自身(治療する側)に一切の経験が無いから、患者(治療を受ける側)と言う他人の苦しみを絶対に理解出来無い藪医者である事に間違いは無い。
 [元気だ]とか[比較的、健康である]と言う医師が、そんな自分を基準にして平均的には心身共に弱い患者の不定愁訴を軽く判断し、憂さ晴らし的に患者という弱者イジメを決してしてはいけないのだ。

《私流医学的仮説》
@甲状腺機能減退症を治療すれば、
  主症状の病的な倦怠感・疲労感が取れ、
   頭痛・吐き気・微熱などの二次的症状も、自然に少なくなると思う。
A理由は、自然治癒力・免疫力の関係で自律神経の働きが正常に成り、
      身体機能全体が正常化するから。
B身体機能保持は自律神経だけが全てでは無く、
    ホルモン系・免疫系の二系統を足した三系統が絶対的に必要だから。
                                ……以下、次号で。
[28] (2006/06/02(Fri) 00:19:52)

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