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緊急出版「特別報道写真集」

仙台市の河北出版社から、「巨大津波が襲った 3・11大震災~発生から10日間の記録~」と題する写真集が4月8日に第1刷が発行され、直後位に愛媛新聞で紹介され、そのまま行きつけの書店に注文を出したのだが、1ヶ月経った5月8日に書店から連絡を受け、今日ようやく手に入った。

昼休み時間帯に電話注文したおり、「巨大津波が襲った~」って途中までタイトルを言った途端、女店員さんが即、正確に本のタイトルを言ったもんで話を聞くと、既に朝から数件の問い合わせがあったとか。少しビックリと嫌な予感がした通り、入手が遅くなった。発行日を見ると、4月8日の第1刷どころか5月4日に第3刷と成っている。第1刷が三万部だった事から、多分、全国から一斉に注文が来たのだろう。値段も写真集としては税込み1000円と安かった事もあるだろう。ただ、印刷の色が昔のビニ本の如く汚い写真もあったが仕方が無いか。そして、売り上げ金の一部が被災者のへの義捐金とした分だけ売れたのだろうと思う。

津波やその後の映像は、新聞やテレビ、震災・津波直後に発行された週刊誌で「これでもか!!」って言う位の分量を見ただけに、目新しいと思える映像は少なかったようですが、写真週刊誌以外の写真集として、一冊位は有っても良いと思いました。

初めて1眼レフを手にした41年前の高校2年生の時以来、写真家として歩むつもりで神奈川県の東京写真工業大学(現・東京工芸大学)を受験し合格したにも拘らず、無理解な両親から「大学出て迄、町の写真屋さんに成るのか!?」って反対され、結局、受験はさせて貰って合格はしたものの、結局、入学手続をさせて貰えぬまま。

大学は両親の希望に近い方へ行ったが、病気で体力ガタガタで2年で中退。そのまま自分の希望通り映像関係に進もうとしたが、やはり親の横槍で鍼灸の道に進んだ次第。でもね、今と成っては部分、良かったように思います。自分が一番苦手と感じてた医療分野の仕事で、我ながらビックリするような力を発揮してる部分があるから。とは言うものの、やはり映像の世界の夢は諦め切れない。

或る日、治療中に患者さんと映像の話をしていると、「先生、新居浜のCATVにコネがあるから、先生の話を振ってみようか。上手くいけば、出来るかも知れん」と言う事で御願いしてみると、下請けプロダクションだが「来てみるか」と話が纏まり、時間の配分を上手く回しながら鍼灸の仕事をしながら映像の仕事も始めた。

しかし4年後、西条祭の取材中に転倒し左脚が曲がらなくなる程の大怪我をし、半年後には結局、その怪我が元で映像の世界から引退の筈が、弱小プロダクションから応援依頼があったりしたが、再び人間関係が元で完全卒業の筈が、それから9年目の今、障害者グループと共にプロダクションを設立準備中と言うより、設立したものの、方向性が噛み合わず、ようやくこの春から稼動始めたのです。

映像関連に詳しく無い方々は、スチール写真と動画は同じモノのように考えてるお思いますが、全くの別物。

スチール写真は、極端に言えば何百万分の1秒の映像を切り取る作業だが、どうしても欠点がある。動かないから、目に見えるその写真の現場だけしか解らない。動画は、動いてるモノをそのまま表現するから、いわゆる平面の写真が連続的に動く映像を楽しめる。それだけに、本格的な写真を撮影をした事が一切無い人が、自分が業務用規格や放送用規格のカメラを使って撮影した映像をみると驚嘆する。そして言うに事欠いて、「写真なんて、動画の敵じゃ無い!! テープが回ってる間、全部が写っているから!!」と言うが、それは単に移り込んだだけで、一瞬を狙って切り取った映像(写真)とは似ても似つかぬ代物なのですよ。その辺りが、写真と動画の絶対的な違いであり、互いの大きな欠点でもある。

でもね、長年、写真を撮り続けていた関係か、よく言われたのが、「レンズを向け、ピントを合わせた一発目の映像が、さすが長年、写真を撮ってただけあって綺麗過ぎる」って言われてました。あとは写真家?の欠点で「チル(カメラの上下振り)とパン(カメラの左右振り)が下手糞‼」でした(笑)。それでも、1年も経った頃には上手く成ってましたけど(笑)。

そうそう、本格的な映像を撮ろうとしたら、まず手ブレ防止機能は解除する事。そして、動画の場合は三脚のヘッドが命。どんなに高価で素晴らしいスチール写真用三脚でも、絶対に動画用には無理です。プラダクション当時、私が使ってた動画用カメラの三脚、一番安い物でも30万円~40万円位はしてました。そして最高級クラスが、イギリス製のヴィンテンってメーカーの奴。5㎏以下用の奴でも100万円してまして、5㎏~10㎏用で150万円。それが、私が辞める頃には、100万円の奴が48万円、150万円の奴が85万円位の安い者が出始めてました。

その他、オーストラリア製のミラーってメーカーのは、良いのだが重いと言う欠点がありました。そしてヴィンテン程のナナメ操作が出来ないが、良い三脚でした。

三脚のナナメ操作って、カメラの動きの基本は上下(チル)と左右(パン)。これだけだと、安いとは言えソコソコのを買えば良い。本当に良い三脚って、人間の首並にカメラマンが思った方向へ正確に向けられるだけの柔軟性と独特の安定性が無ければ無理なんです。これだけは、使ってみないと理解できないんですよネ~(笑)。と言う事で、写真家を夢見て紆余曲折しながら、スチール写真はセミプロで、テレビ関係は元プロとして活動し、未だに諦められない部分があるが、無理的に納得はできました。

カメラマンって、チョッと下っ端扱い受けるケースがあるが、マトモな編集するにしても、音声サンをするにしても、ライトマンするにしても、カメラがマトモに振れない間は、マトモな編集も音声もライトマンも出来ないと言う事実があります。だから、本当の下っ端の間は、AD(アシスタント・デェレクター)と言うパシリをやらされる。過去、何人もの映像社会へ入ってきた若者を見たが、たった一人だけ、棒にも橋にも掛からない奴が一人居た。東京のキー局の仕事がしたいと行ったは良いが、口先だけでダメ!! キー局の孫受けプロダクションで撮影してる本人は一流的な口を利くので、新居浜地方祭の時に帰って来たのでアルバイトとして撮らせたが、編集の事を考えずに被写体にレンズを向けてテープ(当時)を回してただけだから、99%の映像がボツ!! 僅かに使った1%の映像も、使わなかったら本人が可愛そうだと言うだけで、しぶしぶ使っただけ。アルバイト料の無駄遣いでした。

私も人様の事を、とやかく言えるほど上手い撮影はできないが、拘りを持った撮影&編集&音声&ライトマンをやってはきただけに、「マシかな~」って思います。

 

出た~!! 「映像系の話」

最近、相互リンクでお付き合いさせて戴いてる女性から、クレームらしきお言葉が・・・(笑)。

「嬉しさ百倍!!」って頁の「写真の大家(たいか)」って表現が、彼女にすれば「嘘、何処に!!」って感じだったらしい(笑)。何でもそうですが、評価は全て人様がしてくれるモノ。それも、様々な感性で其々の言葉で表現してくれる。だから、彼女が「そうでもない」って思っても、幾らヘッポコ・オヤジでも観れば只者じゃ無いのは解ります(笑)。私も写真や映像の経験があるから解りますが、自分が最高って思った作品はケチョンケチョンに言われます(笑)。そして、自分では「カス!!」と感じた作品?が、意外に高い評価を得られるもんなんですよ(笑)。

人間生れ落ちると成長と老化が始まり、25歳を過ぎると成長ホルモンが極端に減るから老化が一気に進みます。ただし、それは肉体面のみの話で、肉体以外の精神やその他の能力は成長を続け円熟味を増します。肉体が滅びる迄、成長は続きます。

皆さんも経験があると思いますが、写真なり何なり完成させた時、その時は最高の出来栄えと思っても、何年か経って見ると、随分と幼い表現・・・言い換えれば欠点だらけと言うか不満だらけの作品に観える事が多々ある筈。その辺りが、年齢と共に目が肥え精神が円熟味を増してる証拠なのです。偉そうに言っても、私もまだまだ成長途中で、できれば年齢と体重だけは成長して欲しくないですけどね(爆)。

こうして見知らぬ方々とブログを通して会話が出来るって、少々、大袈裟に言えば「時空を越えて自分の世界が広がる」って感じます。かと言って、身近な方々を蔑ろにしてる訳じゃない。あくまで、私の世界が良い方向へ進んでるって話です。

今月頭に障害者の友人の一人が追突事故に会い、そのまま救急車に載せられ罹り付けの病院へ行ったそうな。所が、他の友人達にはメールや携帯で連絡を取ってるのに、「体調を崩した」とだけしか聞いてない私のメールには音沙汰無し。何日かして、最近に成って我々のグループに出入り始めた女性から事の次第が書かれたメールがきた。挙げ句に、「院長には言うな!!」って追いメールが来たと言う。その話でプッツン切れた私は、「私が追突事故の二度の酷い経験者で、治療の知識と技術を持ち、損害保険会社相手との交渉のスペシャリストである事を知ってる筈のオッサンが、私に知らせるなって事は頭っからアテにしてない事だから、今回の事故に限り相談を受けても一切ノー・タッチで済ませる!!」と、グループ内で宣言。話を聞いた一人が何か言ったのだろう。本人から遠まわしにメールで色々と言って来たが、「アテにされて無い以上、話す事は何も無い!!」って返信。「また行きます」って返信が来たが、無視無視!!。

こう書くと、私の事を随分と冷たいと思うだろうが、彼の性格からして「迷惑かけないように」とか「性格的にキツイ奥さんから色々言われて凹んでて、私に何も言って来なかった」のは解るが、変な遠慮が人を傷つけてるって事を解って欲しかったから、私もキツイ表現で言い放ってみたのです。此れを、「毒には毒をもって制す」って、勝手に思ってます(爆)。