Archive for 11 月 30th, 2010

[屋島逆縦走ウォーク]の話。

お久しぶり。此処のところ健康的な話ばかりですが、今回は少々キツかったです。

[屋島逆縦走]って話は、地形から言えば南嶺から北嶺へ縦走でする事が多いのだが、北嶺の瀬戸内海側、いわゆる海抜0mから稜線沿いに南嶺までの縦走の事。

集合が09:30にJR屋島駅前。例の如く2000切符を買った。今回は金曜日に買ったので、一台分だけ残ってた車DEトレインの無料駐車予約が取れた。

出発日に05:52発の普通電車に乗るべく、前日に目覚し時計まで新調したのにシッカリ寝込んでおり、05:05に家族に起されて大騒ぎ(笑)。慌てて捻挫した足の親指と痛めてる右膝に湿布薬と医療用サポーターを巻き、着替えてから車に乗り込み駅へ。今回だけは無料駐車場の有難さが身に滲みた(笑)。

新居浜駅前は再開発の為に工事中なのに何故か観光バスが6台も来ており、40~50人程の団体さんがバスの側で整列して待っている。無料駐車場は、何故か乗客達の側。寝起きと時間に追われての駐車だけに、枠外に車を停めてしまったから停め直しをしてて、新車のバンパーを鉄柵にコツン!!。傷はバンパーの塗装が少し剥げただけ(大汗!!)。ロックを確認して駅舎へ向い、切符を出して改札を抜けたところへ電車が入った。この電車を逃したら、集合時間には間に合わないから特急で行く事に成ってたから、冷や汗ものですよ。

本日の電車は、珍しく4両編成。この時間帯の電車は通勤・通学電車の意味合いが強いから、高松迄2時間15分。余禄で言えば、新居浜発07:00台の電車も、やはり通勤通学電車だから2時間半前後で高松駅到着。無事車内に入ると即発車。この日は結構、冷え込んでたから随分と暖房が効いている。やがて時間通りに高松到着。屋島駅には高徳線に乗り換えるのだが、20分少々の時間がある。例の如く、「連絡船」って名の立ち食い饂飩店により「かけ(素饂飩}」を注文。結果的に、これが本日の朝食(笑)。時間が来たので高徳線の電車に乗り座ってると、明らかにウォーキング参加の格好した人々が乗り込んできたが、この日はアチコチでウォーキング大会が行われてるので誰にも声を掛けなかった。

JR屋島駅に着いて降りると既に受付が始まっており、受付を済ませ出発前の説明を受け、タクシーに分乗して屋島北端へ。鍼灸学校が高松だった関係で、悪タレ連中とドライブウェイをローリング族よろしく走りまわってたが、この辺りは始めて。駐車場に降りると、軽い準備体操を済ませ、説明を受けながら海抜0mの砂浜へ降りたが、変な話、引き潮だったから海抜-何十cmだったかも(笑)。屋島と言えば歴史上、源平合戦の古戦場跡地としても有名な所。歴史的な話や地学的な話や植物の話など、ボランティア・ガイドさんの上手な話し振りで楽しみました。見習わなくては(大汗!!)。

北嶺は少々ハードな地形ゆえ、通常の観光コースからは少し外れている。それだけに、観光用の遊歩道だけでは無く、遊歩道に平行して登山道としか言えないような部分があったりする。その登山道の方を主に歩くわけだが、空手の稽古で右親指を捻挫し、膝も傷め、古傷の骨の罅も疼いてるし腰も疼いてるから、登りは何とか成っても、下りでは踏ん張りが利かないから何度もバランスを崩して転倒しかける。転倒したら、断崖から落下するか、岩や木に頭や美形の顔?を打ち付ける事に成るから、病的な高所恐怖症の私は震えながらの走破でしたよ。

それでも予定時間より30分ほど早く進み、早目の昼食を済ませ、やがて一般的な屋島観光の為の駐車場へでた。此処から残り半分の南嶺方面に行く訳だが、途中に日本一高い場所にある有名な屋島山頂水族館の側を通り、四国88ヵ寺巡り第84番札所の屋島寺で参拝。そのまま南嶺端へ向う。途中、時間的余裕があってウォーキング・コースから外れ、予定外の観光案内もあった。その中には、測量三角点の0ポイントがあったりとか。

暫く歩くと、名所の一つであったケーブル・カーの跡地の側を通った。観光客激減の余波でケーブル・カーの運営会社が潰れ、引き取り手のないまま建物が廃屋のオバケ屋敷のようになっていた。側を通り、5分ほど歩くと屋島南嶺端に到着。

「此処で大事件勃発!!」と言うのは冗談(笑)で、実はボラ・ガイドさんの話を聞きながら西方面の景色を観ていると、北側背後から「ブヒ!!ブヒ!!」って変な音とも声ともつかぬ音が聞こえたかと思ったら、話を聞いてる筈の参加者の間から「わっ、イノシシ!!」って大声が上がった。思わず参加者の方(南側)を見ると、ボラ・ガイドさんの後(北側)を指差している。その時点では、ガイドさんも冗談だと思っていたらしく、「親子と思われる二頭のイノシシの目撃情報があるにはあるが」と言ってる。モロ目撃した数名の参加者の「本当に、本物のイノシシですよ!!」って言葉に、「本当!?何処!?」って、ガイドさんの後ろに居たガイド仲間や参加者を押し退けて様子を見に行った程(笑)。すると、本当に真新しいイノシシの足跡と思しき跡がある。参加者の一人に、足跡の側に足を置いて貰い、別な人に足跡を指差して貰って証拠写真を撮ってきました(笑)。

そして此処からが、この日の最後の大難関で標高差100m以上の南嶺を降りるのだが、此処へ来る迄の山道でバランスを崩して大変だった私だけがバスでJR屋島駅へ向う事に成ったが、既に脱落者が一名居たから私は二番手(笑)。

バスは屋島ハイウェイって名の有料道路の終点駐車場から出ており、ケーブル・カー廃止後、行政の援助でコトデン(琴電)バスが片道100円でシャトル・バスを出している。バスはコトデン屋島駅に着き、其処からJR屋島駅へ行って折り返し運転。

JR上り電車は15:06発で、39分程の余裕がある。挨拶もできないまま別れた参加者も居るから、ゴールと成るJR屋島駅で簡単な解散式もやる筈だから、最後のお別れ挨拶もしたかったから、ギリギリまで待ってる積りで時計を見てると、帰って来ました!!  100m程先の交差点に先頭の人が見え、ゾロゾロと参加者が帰ってきてるけど何故か人数が少ない。小さな駅前ロータリーを抜け道路に出ると、ガイドさんが「お出迎え、ありがとう」って言う。「お帰りって言うか、観音寺からの人達は?人数が随分少ないけど」「其処のスーパー駐車場に車を置いてたから、そばの交差点で別れました」ってさ。中には、若くて可愛い独身女性が独りで参加してたからと言うのは冗談で、やはり総勢30名強の人数で、比較的仲良く歩いてたから、最後のお別れが十分出来なかったのが寂しいですね。

やがて15:06発の高松行きの普通電車が来たから、高松市内から参加してた3人連れの女性陣と相席で高松へ戻り、駅構内で別れた後、市内観光をする気力も体力も無いまま駅周辺の店を回ったが、香川県の土産物って新居浜のスーパーでも簡単に手に入るから値打ちが無い(笑)。結局、第三のビールとミネラル・ウォーターと料理法が珍しかったチキンの腿肉を買って電車に乗り込み一路新居浜へ。

電車内は時間的に珍しく空いており、途中の観音寺で後2両を切り離すらしく、ウォークマンで音楽を聴いてた私は聞こえて無い。珍しく若い女性車掌が来て、「後2両が上り便と成るので、車両を乗り換えて欲しい」って言った。別段、意地悪する積りも無いので荷物を持って2両目に。1両目2両目に乗ってるのは、男性一人でガラガラ、外は真っ暗。別に他意は無いが、その男性が座ってるボックス席の通路を挟んだボックス席に荷物を置いて座ると、その男性、私の顔を見て1両目に移動。そんなに私の顔が怖かったのか(笑)。

やがて電車は出発。見てると先程の若い女性車掌、不慣れなせいでカチカチで業務をこなしている。多分、研修中なのだろう。その為か、中年のオイチャン車掌が付いてる。独り旅って言うより、移動中は人間ウォッチングをしてると楽しいが、逆に自分もウォッチングされてる筈だから、安酒を呑んでないと落ち着かない(笑)。

で、本日は此れで御仕舞いだが、愛妻が金曜日午後から広島に居る娘のアパートへ行き、土日の通信短大のスクーリングに行ってるので、一度帰ってシャワーを浴び連絡を待ってると連絡が入った。「何故か高速道路が混んで、広島~今治間のハイウエイ・バスが非常な遅れをして、JR西条駅着21:06の普通電車で帰る」と言う。結局、21:00に間に合うように家を出て、西条駅前で愛妻を迎え、途中の饂飩屋で素饂飩を食べ、無事帰宅。で、本日は目出度し目出度しの一日で終わりました。