Archive for 5 月 17th, 2011

行ってきました!! 「石鎚山系 元気ウォーキング大会」

今年で5回目となる同大会、お隣は西条市の主催で、愛媛県久万高原町と高知県いの町が共催。参加募集定員が1000名と言うから、かなり大掛かりな大会。1000名募集と言いながら、2000円の送迎バス利用者が700名と自家用車利用参加者が400名ほど居たと言う。それでも、翌日の新聞報道では約1000名と書いてました(笑)。

数日前から体調を崩していながら、当日は朝5時起きで準備し前日の午後11時過ぎに就寝。ところが、いきなり目が醒めると頭がガンガン疼いている。時計を見ると午前4時。「困ったナ~」と思いながら、按摩イスに座りゴトゴトと掛けること1時間。痛みが軽減したから出発準備を始めた。

リュックには、昼の弁当はオニギリが3個、自然塩が少々、茹で卵が2個、ドリンクゼリーが1個、紅生姜の天麩羅少々、500mlスポーツ飲料が4本、勿論、水割りのブランデーが500ml一本(笑)。職業柄、鍼灸の治療道具が一式と怪我薬などが入ってるか再確認。それにしても、コンパクトに収めた救急用品だけでも邪魔になる。

体調が思わしく無い上に身体が十分に目覚めていないから、着替えるにしても時間がかかる。尾籠な話だが、笑い話じゃ無く山行きだからトイレは十分に済ませておく必要がある。やがて、セットしていた出発時刻を知らせる携帯電話のアラームが鳴り、装備を背負って出る頃に母親が起きてきて見送りを受ける。女房は、前日からお泊り保育の仕事で居ない。母親に、戸締りと留守番を頼み出発。

06:30、何がしかのアクシデントがあっては成らないから、大体30分前に出発する事にしている。温かく成ってから、周囲は随分と明るい。寒い時に比べ、人通りも幾分多い。

今日は市内の各校区の町民運動会だが、色々あったから此処十数年参加はして無い。別段、誰も誘いに来ないから気兼ねが無い。その分、マイペースで事が運ぶ。ワガママと言えば其れまでだが、此処へ移り住んで45年、色々とあり過ぎた。

15分後、駅に着き、西条駅迄260円の切符を買い、改札を済ませて二番乗り場に。今日は、クラブ活動や登校の高校生も少なく、四国八十八カ所巡礼のお年寄りが一人と高校生が3人だけ。随分と閑散としている。上り電車が入り、私の乗る下り電車の待ち合わせで停まっている。やがて下り電車が入り、乗り込んだ頃に上り電車が発車。下り電車も定刻発車し、10分後には伊予西条駅に。今迄の松山行きなら此処で乗り換える事に成るのだが、今日はそのまま改札口を抜けて送迎バス乗場である西条高校へ歩いて向う。

昔々この辺りの医院にも勤務していた事もあり、途中のアーケード街は懐かしい。ユックリとアチコチ観ながら思い出に更け歩いた。本来なら、もう一便遅い電車で来ても間に合うのだが、懐かしい風景を見ながら散策するのも目的だったから、体調不良以外は、随分と良い一日に成る筈。

15分も歩くと官公庁街に出た。バス乗り場の西条藩の陣屋敷があった跡地の西条高校まで行く事に。ノンビリと歩いていると、西条高校入口近くの道路を挟んだ向かい側バス停ベンチに座った不審者(笑)らしき人が私に会釈をする。「係の人かな?」と思いながらも、会釈を返してその場を離れた。理由は、日曜早朝にリュックに帽子、手にはウォーキング・ステッキを持った変なオッサン(私)が歩いているだけで不審者扱いされ、通り掛かった車のドライバーからでさえ変にジロジロ見られてたから。

暫くウロウロしてたが、体力の温存?もあり、少し離れた堀端の木陰のベンチに座り、鍼灸の仕事もしながら映像の世界にもいた頃、この西条高校前の堀周辺はダンジリの撮影スポットにも成っており、当時の祭の喧騒と体力に任せた撮影紀行を懐かしんでいた。

丁度この頃、時期は晩春から初夏に移りつつある時期。堀を覗くと、鯉や名も知れぬ小魚が人の気配で寄ってくる。僅かな薄雲が入ったような朝の穏やかな陽の光を浴びながら、犬を散歩させてる人や、早朝ウォーキングをしている人々が行きかうのを見ていると、坂本冬美の「まだ君に恋してる」の一節が似合いそうな風景である。

歳のせいか、怖い顔の割に変な感傷に浸っていたが、リュック姿のグループや個人の方々が続々と集まりかけたので、慌てて集合場所へと向う。

やがてバスが集合し始めた。どれも25人乗り位のマイクロ・バスとしては、ユッタリ席のだ。各々、指定された号数のバスに向かい、受付をしている職員にバス代2000円を渡し、必要書類やゼッケン、案内書などが一通り入った封筒を渡され、領収書を受け取るとバスに乗り込んだ。

私より早く申し込みした女性グループ6人は、看護師や介護士の医療関係者ばかりらしく、口々に好きな事を言い合いながら遠足気分ではしゃいでいる。私ときたらムサいオッサン一人だから、何時の間にか仲間に入って話し込んでいた(笑)。この辺り、顔が怖い割にチャッカリしてると言うか要領が良いと言うか、何故か得意技(爆)。

出発時間の08:40が過ぎてもバスは出ない。様子を見ていると、ギリギリで来て受付している御仁がいる。他の小松・東予・丹原の各支所は08:00だと言うにだ。私と言えば、団体行動故に1時間以上も前から来てると言うのに。

定刻を過ぎてバスが出た。西条高校前から町並みを抜け、国道11号線を西に走り、加茂川大橋を渡ると川沿いに走る国道194号線に入り、ひたすら高知方面へ走る。やがて笹ヶ峰トンネルを抜け暫く走ると、案内の看板に沿って旧国道194線へUターンの格好で入り、後は瓶が森駐車場方面に走る。

暫くはマアマアの道幅が、やがてプロの運転手の操るマイクロ・バスが大丈夫かと思える程の狭い道幅になる。途中、トイレ休息用のスペースがあり暫し休憩。何故なら、数が少ないのに人間が大挙押しかけたから(笑)。

全員乗車し出発したのだが道幅がますます狭くなり、冗談じゃ無く本当に最後まで行けるのかと思う程に狭い道路じゃ無く道をクネクネと走る。その道幅たるや、軽四同士が出会っても、擦れ違うのに数十m以上はバックしないといけない程。思わず思ったのが、「自分の運転する車では、絶対に来たく無い!!」って事!!。

道路は山の標高から言えば稜線近くだから、ズッと前を走ってる同じグループのマイクロ・バスや、一般車両が走ってるのが見える。昔の歌にあった「随分、遠くへ来たもんだ」って雰囲気。普段は目にする事の無い不思議な光景。

体調不良に睡眠不足に少し車酔いも出た関係で、ウォーク・マンで音楽を聴きながらウトウトと始めた。熟睡している訳では無いが、どの位寝たのか、通路に食み出していた短めの脚に何かが当る。フッと目を醒ますと、皆さん、各々荷物を持って車を折り始めている。窓の外を見ると、整理すると200台位以上は入る駐車スペースに、行儀良く車が停められている。

そうこうする内、全員が下車したところで添乗員役の職員が、「開会式が行われていますから、その先の方へ入ってください」とは言うものの、その広場の一番奥にステージらしき物があり、誰かが入れ替わり上がってはハンド・スピーカーを使って何か言ってるが何も解らない(笑)。こう言う時の単独参加って、何も解らないままにいきなり事が進んじゃうから、オジンに成っても心細いのなんのって(笑)。

顔見知りと成った25号車の参加者を探している内に、ハンド・スピーカで何か叫んだ拍子に、パ~ンと音がした。すると、ステージ方向を向いてた参加者が一斉に振り返り黙々と歩きだした。私の周囲に居た人々も、訳の解らぬまま半ばウロウロしている内に、誰かが言いました。「スタート!!って言うと、スタートのパ~ンって音がしたじゃない?」って。すると同行者と思える人が、「じゃあ、歩いて良いんだ」って・・・。何故か不思議な感じで事が進んでましたよ~(笑)。

後は何も解らず、ゼッケンを付けた参加者一団が歩く方へと迷子のオッサンが一人付いて行きました(笑)。それでもパステル・カラー(黄緑色)のスタッフ・ジャンバーを着た人達が紛れ込むように歩いているから、「マァ~、良いか・・・」って歩いてました。

距離の目安は、1km置きに設置されている。道の要所要所にはスタッフ・ジャンバーを着た職員が二人一組で立って声掛けをしている。この辺りは平均的ではあるが、主催者が市だから事故が起こったら大変なのでしょう。

スタート地点からと言うより、広域林道だけに舗装が完備されているが、非常に厳しい下り坂ではある。何度も参加している人達が話してる内容を聞いてると、上りが何箇所かあると言う。平地は得意だが、上り下りが不得意な私は「困ったナ~」と思いながらひたすら歩いた。

その長い下り坂を降り切った場所に、山小屋風の喫茶店がある。その前にテントが張られ、チェック・ポイントに成っている。参加証の裏側にチェック印を押す場所がある。何人もの職員でゼッケンの番号を確認し、チェック印を押して貰い、一口だけ舐めるようにスポーツ飲料を飲んだ。と言うのも、用意していたスポーツ飲料が既に半分無いのである。チェック・ポイントが丁度、中間地点だから、この先は思いやられる。

チェック・ポイントを出ると、後は上り道。暫く歩くと、監視員薬の職員が居た。「これから先、ズッと上り道ですか?」「下りもありますよ。この辺りの坂が、一番キツイんです」「え~ッ!!」と良いながら、風景を楽しむにしても石鎚山の美しい頂上の景色しか興味の無い私は、ひたすら歩くだけ。

何組めかの監視員さん達が、参加者相手に何か話してる。様子を聞くと、「貴方が73人目の通過者ですよ。それも1000人も居る73番目ですよ」と言う。「でもね、昨夜から体調最悪で来てるから、直ぐ後の何人かに追い越されますよ」と言うと、「先行の人の中には80歳台のお年寄りが居たですよ」と言う。「ヤッパリか。後姿から、随分と年取ってると思った。追い越してやろうと思っても追いつかないし、私が追い越されかけてる」って笑っちゃいました。それにしても、どのウォーキング大会にも、必ずと言って良い程に兵がいるものです。

そして9kmの表示のある処に居た監視員さん達が声を掛けてきた。「もう最後の1kmです。頑張って!!」「もうイヤよ。何処かで引っくり返ってやろうか」「ダメですよ!!」「その辺りで野宿しようか?」「いけませんよ!!」「じゃあ、ゴール2m手前で大の字になってぶっ倒れるとか(笑)」「ますます、いけません!!」「だって大の字に成ったら、指先がゴール手前20~30cm位手前に成るから」・・・この辺りに成って、真面目に受け答えしてた女性職員がからかわれていたのが解ったのか、横を向いたまま大笑いを始めた。側に居た男性職員は最初から解っていたから、後で手を組んでアッチ向きコッチ向きしながらズッと笑ってました(爆)。

休息がてら監視員さん達に遊んで戴いて、最後の踏ん張りでゴールを目指した。しばらく行くとゴールの表記がある割に、塗装中の石鎚神社の分社らしき建物があった。残念ながら、確認し忘れている。側に居た係のスタッフが方向を指すので進むと、土小屋第二駐車場まで500mと書いてある。「ゴールと書いてあるのに、あと500mと書かれても・・・」と言いつつ、ひたすらゴールを目指しました。ただ救われたのは、上りでは無かった事くらいか(笑)。

やがて駐車場が見える辺りまで来ると、マイクロ・バスが揃ってるわ揃ってるわ!! 伊予鉄バスと瀬戸内バス以外のバス会社の総揃いと言う感じ。表現は可笑しいが、大きさこそマイクロ・バスだが中型らしいボディの数社のバスが揃うと、何処かの観光地かサービス・エリアに迷い込んだと言えば少々大袈裟だが、本当にある種、見応えがありますね。

ゴールは順位を決める競技じゃないから、ノンビリと大体80番目位に到着。ゴール地点を越えると、籤引の引換券とキジ鍋引換券と有名スポーツ飲料を手渡され、順番にハズレ籤を引き、具も中身も少ないキジ汁を頂き、さしあたり飲みかけのスポーツ飲料を飲み干し、キジ汁を頂きながらオムスビを1個だけ食べました。

本来、これだけ疲れると食欲が減退するのだが、予定よ随分早く起床し、コーヒーとタブレットを飲んだだけで何も食べ無いまま家を出て、ゴール地点で約14kmほど歩いた計算だ。それに「暑い!!」と言いながらも、やはり1500m級の山道だ。空気の綺麗な風が心地良く冷たい分、俗に言うマイナス・イオンもタップリ吸ったのでしょう。体調最悪ながら、何故か食事が美味しい!!

その後、現地で売ってた珍しい土産物を幾つか買いました(笑)。私がゴールを急いだのは、実は・・・これが目当ての部分があったんです(笑)。と言うのも、中盤以降のゴールに成ると、混雑した上に品物も少なく成ってるし、キジ汁を戴くにしても待たなけらば成らないから、体調最悪で疲れた身体には堪えます。

単独参加だから話す相手が居ないんで、時間を持て余した。迷惑だろうが、独断で運転手さん達に話相手に成って貰い、乗ってきた25号車に一番乗りで乗車させてもらって、座り心地の良い座席で残りの弁当をユックリ&ノンビリ食べました(笑)。

やがて全員が乗ったバスから発車し帰路についたのだが、来た道が狭すぎた事から面河渓方面から遠回りし高速道路を使って帰る事に成ったのだが、医療系職員グループの一人が何の予兆も無く突然吐き始めた。様子を聞いて酔い止めの鍼をし、吐く袋が少なかったのでゴミ袋として持参していた小型のレジ袋を何枚か渡した。オバチャン看護師が居ても、さすがに出発直後から呑んでても、こんな時は私の方が一枚も二枚も上。

やがて吐いてた人も落ち着いた事から、再びウォークマンで音楽を聞きながら呑み直しウトウトとしていると、今度は後の席の女性が吐いたから車を停めてくれと言ってる。様子を聞くと、吐いた割に出るモノが出たらスッキリしてると言う。ただ、吐社物を捨てたいだけだったらしいから、持参のレジ袋を渡すと、「そのまま帰ってくれ」と言う。で、私はまた寝ちゃいました(笑)。

どの位寝たのか、医療関係者グループが大騒ぎを始めた。目を覚ますと、「車がヒックリ返ってる!!」とワイワイ騒いでいる。見ると、一台の白い乗用車が仰向けに成り、その後に乗用車が停まり、その車に乗ってた人達が数人車外に出ている。パトカーも一台着ている。・・・で、何故、此処まで詳しく書けるかって?丁度、桜三里PAでトイレ休憩の為に減速してPA内に入ろうとしていると、件の事故は対向車線の下りPA前で起こっていたから、ジックリと観察できたのです。不謹慎ですが(笑)。

バスが停まってから、私はトイレに直行。用を足し外に出ると、例のグループのオバチャン達数人が、芝生の土手を這い上がって事故見物に行ってる。その姿を見て、側で煙草を吸ってた他のバスの運転手さんに、「あのオバちゃん等、エエ~根性しとるナ~」って声を掛けると、その運転手さん、ムチャクチャ受けてました(笑)。

添乗員職員さんの「出発します」と言う声に、件の事故見物のオバチャン等、今度は降りるに降りられず、ヨタヨタ大騒ぎしてたが結局、芝生に腰掛けてズルズル滑り降りるように降りてきたけど・・・見っとも無い笑い話の報告でした(笑)。

PAを出発してから、レスキュー車と消防車が走って行ったが我々のバスは順調に進み、運転手さんの言ってた通り17:30には出発場所に着き、早々に同行者さん達と挨拶して別れました。

バスを降りてからは、今度は歩いて駅に向う。途中、アーケード街を歩いてると元患者さんに会い挨拶。格好から、私がウォーキングに行ってたのが解り、「先生、相変わらず頑張ってますね~」と言われながら、しばらく話してたが別れ、遠回りして家族に頼まれてた蓬と抹茶の太鼓饅(焼き饅頭とも言う)を三個づつ買い駅に向った。

駅に着き、上り普通電車の時間を確認していると、1時間近く待たなければ成らないと思い、女房に凡その時間を連絡していると普通電車が3番ホームに入った。放送を聞いてると、しばらく停車するとの事。慌てて260円の切符を買い、改札で聞くと20分程の待ち合わせだと言う。一安心でユックリと跨線橋を渡り、席を確保してホームの自販機へ。ところが時節柄、スポーツ飲料が売り切れ。仕方なく、120円の500ml缶入りのサイダーを買い、電車に戻って一気飲み・・・は無理でした(笑)。

この電車も定刻に出発。待ち合わせも無く10分程で新居浜駅に。改札を出て、待合室で迎えの電話をし、待ち合わせ場所に。と言うのも、さすがにこの日だけは、心身共に最後の15分を歩く事が出来なかったと言う情け無い報告でした(汗)。

「追伸」・・・でもね、刑事モノ探偵モノのドラマやアニメを見ていると、よくぞ行く先々でこれだけ事件や事故に巻き込まれるもんだと思っていたが、最近、出掛ける度に事件事故とは言わないが、何か必ず話題の一つや二つが振って沸いてます(笑)。