Archive for 10 月 24th, 2018

壮絶な競技

10月22日朝、テレビのワイドショーで異様とも言える画面を見た。ご存知の方も多い、某社の駅伝チームの女子選手が四つん這いで這ってる映像だ。ユニフォームを観れば走る競技である事は解る。解説が流れ、初めて事の経緯が解った。
襷の受け渡し時か混雑で何かが起こり、膝を痛めた選手が残り200m程を這って襷を繋いだと言う。待っていた襷を受け取る選手も、サングラスを外すと涙を拭いている。這ってる選手は後日談で骨折していたという。走る競技の中で駅伝は団体競技。個人競技と違って、チーム全体に対する責任感には凄いものがある。這ってでも襷を繋ぐ、バトンであればバトンを繫ぐ。それによるチームの信頼と絆。団体競技の醍醐味であろう。

そのほかに、何時のオリンピックか、マラソンのニール・アンデルセンと言う女性選手が、最終ランで競技場に入りグランドを一周したらゴールと言う時には、脱水症で既に意識の殆ど無いままに。枠外の役員の問い掛けにも答えず、ただひたすらにゴールに向かっている。走ってるランナーに触れたら即失格。ゴールまで何人かの人が声掛けでゴールに誘導している。ゴール直後に倒れ込んでも良いように、何人かがゴールラインを抜けた場所に待機。
やがて無事ゴールした直後、案の定、倒れ込んだアンデルセン選手は数人の役員に抱き掛けられ救護所へ。脱水症だけで無事であったと言う。

やはり駅伝の話。何時の試合だったか、怪我をおして走り続けようとした男子選手を、「選手生命に問題が残る」と、走っている選手に体当たり的に接触して競技を中断させた試合があった。

多くの競技は人間の肉体を極限まで鍛えるから、一歩間違えると大変な事に成る事と、人間の体には自助作用があるから何とか成る場合もあるんですね。