Archive for 12 月 24th, 2018

【近藤鍼灸院の健康新聞】④「タダより高いモノは無い」】

よく居るんですけど、私が鍼灸師だと解ると「サービスで灸点を付けて貰えんだろうか?」と言われる事がある。今でこそ少なくなったものの、売り出し中には我も我もと言う方々の何と多かった事。
そう言う方々の口上は、「患者さんを紹介するから」の類の言葉。俗に言うタカリ。色々と裏話をすると、何百頁もの紙幅が必要になる位ですよ(笑)。
本当に自分の病気や症状に真面目に向き合うと、「タダでやって‼」「サービスで‼」とかは言えない筈。タダで遣らされるなら、効かないツボに灸を据えたり鍼を刺したりしますよ。それに、そう言うタダ取りする方々は、アチコチでやってるから心ある方々は相手にしない。

今治の人々は、「今治の人は金に渋いが、値打が解ると金を出す」と言われているのだが、新居浜辺りは値打が解っても金を出さず、タダ取りをしようとする。言い換えたら、「タダなら、ゴミでも貰って帰る」タイプ。酷い時には、本当は金を出してでも欲しいのだが、相手が捨てるのを待って取りに行くタイプ。あまりエゲツ無いから、捨てる時には二度と使い物に成らないようにして捨てる事にしている。

ただし、リサイクル運動なんかで着なくなった衣服辺りやウエスにする使い古しのタオルなんかは洗濯して、市の指定した集積場へもって行く事にしている。

極端な話のように聞こえるだろうが、相手の持ち物を金を出しても欲しいのに、何となく捨てるのが解った場合なんぞ、金を出さなくて良いように捨てるのを待って拾うってのが嫌い。中には欲しい人には捨ててから上げる人もいるから・・・。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞 ③「それで良いのか」】

「差し当たり、今の症状が取れたら良い」と言って、1回とか2回とか来て、そのまんまと言う患者さんの何と多い事か。
私は基本的に、「予防医学と老化防止の為に継続的に鍼治療を続けた方が良い」と言う話をしても、「ソリャア、お医者ハンの金儲けの為に言よんじゃ‼」とか言われる事があったり、「健康保険が使えないから」と言う話。按摩やマッサージには定期的に行っても、不思議と鍼灸治療には。行かないのね。
そこまで言わなくても、余り良い反応を示さない人も何れは来なくなる。殆どの人は街中で会っても、下を向いて知らん顔。たまに、「腰が痛いんじゃ」とか声を掛けてくる人が居るので、「何で治療に来ない?」と聞いても何も言わない。「何かのお題目みたいに、『痛い痛い』と言って痛いのが治るんなら、ウチらの仕事は要らんのじゃ‼」と言うと、再び治療にくるケースもあるが、殆どの人は何処で何をしてる事やら。
それと、足の遠のいた患者さんと街中で会い、「この頃、元気?」と聞くと、「いま絶好調、最高潮」と言うから別れた後、何日もしない内に治療にくるケースもある。「アレッ、調子良かったんじゃないの?」と聞くと、「昨日位からまたガタッと悪く成ったんです」と言う。私と会った時がタイミング良く最高潮の時で、私と言葉を交わした途端、気が緩んでガックリと(笑)。此れじゃ私が疫病神みたいじゃないですか(笑)。こう言った笑い話みたいな事が結構ありますよ。