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【近藤鍼灸院の健康新聞】㉔「最近の医療事情」

48年程前から、「歯医者は儲かる」と言った言葉が流布され始め、「あと20年もしたら、歯医者が過剰に成る」と言った心配があった筈なのだが、医療関係者の家庭で無く医療界の内情を全く解って無い人々が、親が金持ちで子供がチョット成績が良いと、歯科大とか歯学部へ進むケースが多かった。

「歯医者は儲かる」と言われてた頃は、歯科医師の絶対数が少なかった事と、健康保険制度が整いだし、多くの歯科材料が保険適用に成って気軽に歯医医院に通えだしたから、街中の歯医医院が一時的に手を余すように成っただけ。だから平成年間に入った頃には歯医者余りの現象が見え始めており、コンビニの数より多いと言う珍現象が起こった。コンビニは表通りでないと仕事に成らないが、歯科医院だと余程 奥まった所で無い限り、住宅街やマンションや大型店舗内で仕事ができるから、意外に気が付かない部分もあった。タマ~に、随分と辺鄙な所で開院している歯科医院もあったが(笑)。

現在、鍼灸院を初めとして、接骨院や、鍼灸接骨院や、有資格の按摩マッサージ指圧や、無資格の整体が増えた。「一種のブームに成ってる」と聞き及ぶし、「整体と言う名がメジャーに成って、鍼灸の方が怪しく感じる」と言ったヤツも居た。それだけに、正規の学校が無いから、多額の金が必要無い無資格の整体が流行るのですよ。だって、何年も学校に行く必要も無いし、僅か数週間~数カ月で何回かの下手な講習を受けただけで、一人前のような顔をして、会社や個人の名で免許紛いの紙ッペラを貰って、嬉しそうに免許らしく言ってる輩も居る。おまけに、粗製乱造された無資格整体の治療で俗に言う医療トラブルが起こり、結構、問題化されていると言う。当院にも後始末で来てました。中には、按マ指の公的資格を持って整体と称してやってる御仁も居るから、一概に言えない部分もある。

有資格か無資格かの簡単な見分け方は、第一に有資格者は法律の網に掛ってるから、広告の類に随分と制約があるが、無資格者は野放図だから好き勝手に書き放題。例えば、効かないのに「治ります」と書ける。そして第二に健康保険や自動車保険の類が全く使えない事。そりゃ当たり前。無資格者のした違法行為に、金を出す筈は無い。

おまけに、損害保険会社の多くは被害者に「鍼灸には、自動車保険は使えない」と嘘を言ってるし、酷い時は鍼灸の本職である私が事故で怪我をした時に、若い保険会社の社員から電話が掛って、チンピラヤクザが素人衆を脅す口調で「整体や鍼灸の類はワ~自動車保険は使えんのだから・・・」と、偉そうに私に言いくさったから、「己、チョット待て‼ 何を寝ぼけた事を言いいよるんじゃ‼」と言っても、ヤクザ紛いの言葉で、まだグジュグジュ言いよるから、「オノレや~‼ 鍼灸の専門家のワシに何を偉そうに言いよるんじゃ‼ ワシに喧嘩を売りよるんか~‼」とまで言うと、漸く言葉が途切れた。

「お前、その仕事を始めて間が無いじゃろが」「はい」。私はその段階で30年以上携わっている。「ワシは県の鍼灸師会の監事までしとる。その人間を相手に喧嘩を吹っ掛けるんか?」「・・・」。それからは、私の言いたい放題。おまけに、「この電話、録音しよるから、財務省に不払いを強要しよるって資料と一緒に録音物を送り付けたろか‼ ついでに公益社団法人 日本鍼灸師会の保険対策の役員の方にも情報としてテープも送り、お前の会社の名前も出したろ」と言い、「今迄に、今のお前と同じく会社命令でワシと言う被害者に不払いを強制して、ワシの反撃を喰らって首を飛ばされたのが何人も居るが、お前も仲間入りをしたいか‼」。

そして驚いた事に、自動車保険の仕事をしている割に、我々鍼灸師には医師会と同じく公益社団法人 日本鍼灸師会や愛媛県鍼灸師会がある事すら知らないのだ。個人で細々と好き勝手にしていると思っているらしかった。

そして、「つい先日も、広島のソニー損保が同じように言い掛かりを付けて不払いをしようとしたから、『不払いをやるならどうぞ。貴方も他の会社の職員と同じように首が飛び、会社には財務省から手が入りますよ』と言った途端、私の話が通ったぜ。その前には、ウチの患者さんの事故に関し住友海上の職員も余り無茶苦茶な不払いをやったから、何も言わず奥の手を書いたノートを見せたら、提示した金額の4倍近い金額が出た。ほぼ満額よ。その後、担当者は移動時期じゃないのに、何処かへ飛んだぜ」と事実を教えました。

此れだけの話を聞いた人は、「私が違法な手を使って、脅して金を出させた」と思うらしいが話が逆。会社の上層部が、下っ端社員に違法な不払いをさせてるから、逆にやられるんですよ。まっとうな事してたら、私は何も言わないし、しないです。

愛妻が一方的な事故で怪我をした時、相手が加入していた自動車保険がJA。一番厄介な相手だが、先手を打って話の筋道を立て担当者に言った。「JAの自動車保険って、相手がJAの加入者で無いと散々な事をやるんね。今度の事故も一方的な事故だから、貴方に手落ちがあったり色々と小細工したら、農林水産省の保険課に資料をソックリ送らせて貰うし、勿論この会話の録音もね。そしてJA新居浜本庁に、何故か私名義の900万円の定期預金がある。貴方に手落ちがあったら貴方の責任で、それも全額 即解約ね」と言っちゃいました。担当者は、顔色も声も無かったです。

例外的に、鍼灸が法律の関係で健康保険や保護政策の多くが条件付きでないと使えないと言う摩訶不思議な事が起こっている。それだけに、無資格の整体と同じ扱いとし、今から35年程前は、どんなに頑張っても保険会社には勝つ事は少なかった。其れでも何度か困ってる内に、少なくても負けない方法を知りました。其ればかりか、勝つ事に成りました(笑)。

何でもそうだが、やられたらやり返さないと、やる方は図に乗って幾らでもやってくる。一度、ギャフンと言わせなと駄目ですよ。だって、保険会社の類は金も人脈も言い換えれば組織力があるから、個人を潰すのは楽ですよ。それをグレー・ゾーンでやってたのが、組織力の無い個人相手に楽勝するから、図に乗って好き勝手やるんですよ。

何年か前から、犯罪者の取り調べも取調官が違法な事をする事が多いから、取り調べの可視化(早い話がビデオで撮影)が一部、始まってる筈です。さすがに、個人レベルで問題が起こった場合、ビデオでの撮影は監視カメラで無い限り無理だが、せめて小型化されたデジタル・レコーダーで音声録音しておく必要性がある。車なんかだと、ドライブ・レコーダーに違法運転なりが録画されてると、大きな証拠として扱われますよ。証拠があれば、警察は基本的に動きます。

海上保安庁も日本海で朝鮮・韓国が違法操業するから、巡視艇で逮捕に出た時はビデオ撮影してますよ。時には、韓国側から銃撃されて、チョットした戦争並みに撃ち合いしてる映像もYouTubeに流れてますよ。

で、再び「最近の医療事情」から外れた話で終わりました(笑)。