Archive for 8 月 6th, 2019

もうすぐ お盆

来週半ばから恒例のお盆である。毎年だが、どんなにしても帰省ラッシュと事故の報道がある。交通網が発達しても、限りある座席を取り合いながらの大移動は、本当に大変である。

考えてみれば、学生時代の長期休暇で帰省するにも、新幹線や飛行機は高いから、やはり乗り継ぎで帰って来るのだが今考えてみると、少々高目の運賃を払って早く帰れば途中の食事代が要らないから、結果的には楽な筈。初めて汽車で長距離乗ったのが、親父に連れられて13歳の中一の時に新居浜~東京へ行ったのだが、なんせ片道移動するだけでも一日仕事だったように思う。ただ帰りは新幹線に乗ったが、運賃の安い「こだま」。それも大阪までしか無かった頃だから、大阪から急行列車に乗り、大阪~岡山間が4時間以上かかり、岡山から宇野線で乗り換え込みで1時間。宇高連絡船が1時間、高松~新居浜が2時間20分程掛っていた。だから、やはり帰りも一日仕事の移動であった。

ただ夏休みが終わり、学校へ行ったおり東京へ行って新幹線に乗って帰ってきた話をしたら、クラス中が大騒ぎに成り、羨ましがられてクラスで発表やらされ、溜息の渦に飲まれた覚えがある。だって、その頃に新幹線に乗った生徒って、角中には居なかったからな~。

今なんて、小学生や幼児でさえ飛行機が当たり前の時代だし、岡山~新居浜間が1時間40分位かな、高松~新居浜かんが1時間半そこそこの時間で走るから、隔世の感がある。

ディーゼル車から電車に成り、走行スピードも上がったから乗る時間も少ない。ただ鈍行と呼ばれるヤツは、単線故の悲しさで待ち合わせ時間が多いか困るが、それでも昔の事を考えたら到着時間が早く成ってるのは確か。

8月4日(日)に、今治市の「おんまく花火」を観に行ったが、新居浜辺りから混みだし、西条を超えてから随分と増えた。家族連れが、旅人姿の若い人が贅沢な座席の取り方をしてたのに声を掛けられないで居たから、私が声を掛け、空けて貰って私の座ってた席を家族連れに明け渡した。すると、皆さんも同じ事を考えていたらしく、少しずつ開いた席を譲り合いながら席を詰め、空いた席に座った人が降りる時に、「此処、空くよ」って声を掛けるから、私の座ってた周囲は随分と効率の良い席の譲り合いをし、知らない者同士の若者と年寄りが席の明け渡しに関し仲良く話してるし、珍しく楽しい良い雰囲気を見てきた。

この「おんまく花火」、一昨年は観覧用のフェリーが弁当とビール付きで出たから、女房を誘って見物に。昨年は、松山で研修会と役員会があったから真面目に参加して、帰りに四国再発見の切符を使って今治まで帰り、駅から打ち上げの海沿いまで歩いて行き見物。帰りは混むのを見越して終わる30分前には会場を後にしようとしたが、見物の方々が道路に行儀良く並んで座ってるから、帰るのに困りました(笑)今年は要領も解った事から、随分と楽に移動できました。

新居浜を出る時、往復の普通切符を買い領収書を貰い、今治駅で降りた時、例年の事ながら帰りの人々が一斉に駅に来て切符を買い求めるから、何名かの若い駅員さんがハンドマイクで「帰りは混雑するから、帰りの切符を買ってくださ~い‼」って怒鳴ってるが、私も慣れてるから素知らぬ顔で素通りし、帰る段になって混雑してる窓口を避け、緑の窓口に行って「新居浜までの特急券と領収書下さい」って金を出すと、駅員さん、私の顔見てニタッと笑って出してくれた。ヒョットすると昨年と同じ駅員さんだったかも(笑)。

まだ子供達が小学生の頃、女房が子供達を大阪の海遊館に連れて行きたいと言い出した。ところが、この年代ってツアーに行く日や前の日に成って、何故か熱を出したりする。娘も何度かあったから、少々高く付くし沢山の見物が出来ないが個人的に行く事に。女房の父上がフェリー会社に再就職してたから、一番安い切符で上から二番目の部屋に入れて貰い、子供達にストレスを与えないように海遊館へ。ツアーでは充分な見物時間が無いが、これだと半日居てもOK。後は大阪市内で食事をし買い物をし、早目に帰路についたのだが、子供達の安全の為に列車は指定席を買ってたが、残念ながら3枚しか手に入らぬ。それでも、子供達は親が抱いたり一人分の席に交代で座って遊んでると、混雑した通路を来た身形の良い格好をしたサラリーマン風の男が苛立った顔で辺りを見渡し、他の席を探しに行った。何度か行ったり来たりしている内に車掌を連れて来て、我が子供達が座ってる椅子の所で文句を言ってる。文句を言ったって、私が金を払って子供達を座らせているのだ。誰にも文句は言わせない。車掌さんも、「困ったクソ野郎ジャ」と迄は言わないが、呆れた顔をしていた。もし子供や女房に何か言ったりしたらって構えてました。

そう言や、名古屋に居た頃、新幹線で帰るべく切符を買ってると、後から来た背広姿の中年が、ガラスの窓口から中へ手を突っ込み、「急いで、この列車に乗らないと間に合わないから、〇〇までの切符をくれ‼」と叫んでいる。だが、駅員さんは私の切符を準備している。男は私を押し退けて、私に挨拶も無く自分の切符を優先しろと言う。駅員さんは、一瞬タジロイダが、私は男の無礼に腹を立てていたし、駅員さんも同じくだったろう。何も言わず、事は終わりました。

こんな時はね、新幹線の場合は可能かどうか知らないが、改札口で事情を話すと事故扱い用の小さな切符代わりの物を出してくれる。それを持って、車内で車掌さんに言うと必要な切符を売ってくれる。もしくは、もう少し時間があれば、入場券を買って走り、車内で事情を話すと切符を売ってくれる。

大阪の研究科に行ってた頃、大学時代の友人が来てくれたのだが、連絡が悪く行き違いで会えなかったのだが、黙って放っておく訳にもいかない。携帯電話なんて我々には手の届かない時代。結局、入場券を買い、大阪駅構内を走り回り、新幹線ホームから環状線ホームなど、随分と走り回って探しました。結局、アパートの出入り口の書置きしてた喫茶店へ戻ると、待ってました(笑)。

このように、その場限りでも色々とあるが、日本人の大移動と揶揄された年末年始やお盆時期、何かのイベントが重なると、大変ですね~(笑)