Archive for 7 月 24th, 2020

院長 倒れる‼ 救急搬送‼

少々大袈裟だが、後で解った事だが、西洋医学関連者は病名を聞いただけで驚くのです。
先ず病名。①蜂窩織炎 ⓶横紋筋融解症 ③腎不全 の三つ。直接の切っ掛けは、疲れと脱水症状らしい。そして各病名に関しての説明は紙幅の関係と、私の現在の体力の問題では難しいので、ネットで調べて頂いた方が宜しいかと(笑)。

令和2年7月8日夜から、夢と現実が折り重なった異常な事実が見られた事。後で考えたら、どうも感染症の悪戯であったみたい。入院してから、メール等で色々と問い合わせたら、結局、心配事はみんな夢の話で現実とは違っていた。
10日朝、姉が治療の為に来訪。だが、私と言えば待合室から台所へ行く廊下で裸のままで転がって寝ていた。身体が痛みなどで動かないので、姉に手伝って貰ったが女の細腕では無理。義兄を応援に呼んだが埒が明かない。結局、救急車を呼んで貰った。人生初の救急車利用だ。
救急隊員は三人。我が屋は基本的に50数年前の家をリニューアルしただけだから廊下は狭い。木星の持ち手の無い布担架で、廊下を滑らせて運んだが、今度は玄関から救急車に思い私を運ぶも三人掛かりで困っていた様子(笑)。痩せなければ(笑)。
そして救急車内では、出発前に受け入れ医療機関を探すのだが、私の希望医療機関は満杯で断られ、相性の悪い病院に行く事に(爆)。途中、責任者と思われる救急隊員と話をしてて、「あの病院、NR先生って、Mr.ビーンとカルロス・ゴーンを足して2で割ったような風貌の内科の先生が居るだろう?」って言うと、笑いながら「体調最悪なのに、頭はビンビンに走ってる」と窓の外を見ていた。
そうこうするうちに病院に到着。患者の私が見た目が元気そうなのに、自力で身体が動かせないと言うし、色々と問診しながら検査をし、結局、上記の病名が確定。診察室では医師が「入院」と言うが、私の「考え中」の言葉にキレ、「私は知らん」と言う意味の言葉を吐いて診察室から出ていった。とはいうモノの、救急車で運ばれた動けない患者を置いたままには出来ない。側に居た看護師が医師の後を追い、部屋に戻ると「貴方は、私が見る限り最悪の状態。入院を勧めます」と言う事で入院決定。
私の入院は、17年程前の末期ガンで入院して以来。その時は自分の足で歩いて行ったが、今回は何もかも前回と違う入院生活。第一に、コロナ肺炎の影響で、入院室は患者と看護など医療関係者のみ。変に寂しいモノがある。
入院初日は朝昼食べる暇が無かったから、夕食が初めて。動け無いから配膳してくれたのだが、小声で言った「ビールは無いか・・・」の発言に看護師は困った顔で笑ってるし、後々 仲良くなった同室患者達が大笑いするし、まるで何かのワンダーランド(笑)。二日目なんぞ、「ビールがダメなら、点滴の中にウイスキーを2~3滴入れてみるかみるか」の私の発言に、看護師が「そんなに薄いので良いんですか?」と言ったもんだから、他の患者も大爆笑。「チョット、待ってよ。点滴の中に入れるって事は、ウイスキーの原液を入れると・・・身体が爆発するよ」の一言に、再び部屋中が大笑い。

気を取り戻し、「良いモノ見せたげる」と言いつつ、木工用のゴム・ハンマーを持ち出すと、担当看護師は思わず腰を引きなながら、「対応が悪いと、それで叩きますか?」と言った。顔を見ると、笑ってるが随分とビビッてる。「此れね・・・」と言いながら、肩甲骨の内側を叩くと安心した顔になった(笑)。

ある時。同室の患者さんが大きな胆石の手術をする事に成ってて、イザ手術。翌日、部屋に元ったのだが、皆で「開腹手術してるから、笑わさないように」と申し入れてたのだが、本人が帰ってきて暫くすると、独りで何か言い独りで笑いながら「痛い痛い」と言っている。それで結局、無礼講のように笑いの毎日となったのです。そうそう、この患者さん、手術前日に脚の腫れ防止の為のストッキングを看護師に履かされていたのだが、カーテンで仕切ったベッドで、一組の男女が小声で笑いながら「こそばい」と笑ってるから、ついついイヤラシイ妄想をしてしまう。それを言うと、患者さんと看護師が再び大笑い。

このように、病気で入院すると色々と暗く成る成るのだが、何故か常に笑いの努力をしていたように思う。14日の昼過ぎ、昼食を食べ帰宅準備をして看護師詰所に挨拶に行くと、主任さんが「何時も皆さんを笑わせて頂いて良かったです」と御礼とも皮肉ともつかぬ挨拶をされた(笑)。だってね、私に採血か静注をしに来た看護師が、準備段階で笑ってる。それも下を向いて。よくよく見ると、手が笑いで震えてる。「看護師さん、そんなんで注射するん?」と言うと頷いたが、その瞬間、手の震えが止まった。さすがプロである(笑)。

[続く(だろうと思います]。