Archive for 12 月 19th, 2020

私は朴念仁

私は、病的な朴念仁である(笑)。

令和12月も中盤を過ぎた現在、時期的なモノでJR東海の古いが名物のTVCMのXmas ExpressやCinderella Expressを観ている。YouTubeから撮ったモノ。山下達郎氏の曲だが、何年も経ってるのに古さを感じさせない。名曲である証拠。

この曲がテレビから流れても曲の美しさに気を取られており、歌詞のをほとんど聞いて無かったように思う。ただ端々で聞こえる歌詞に、恋をする女性の心の美しさを表現されているのに、何故か違和感を感じていた。と言うのも、昔から太めの体系の私は、多くの女性や心無いクソガキ男共から人間じゃ無いような言動でボロボロにされていた。特に女性陣と言うより、女性は随分ときつい言動で私を潰しに掛かってると思える内容を吐くんですね。男共も団体で暴力を振るいにくる。だから、私の表情は時によって能面のような表情で黙っていた部分もありました。と言うのも、友人と話をしていて笑っても、言い掛かりをつけて暴力を振るいにきた輩が居るんです。だから、その対策として高校一年の時から空手を習いかけたんです。見事に的中しましたよ(笑)。

こう言った幼い時の経験から、愛の歌なんかで愛とか恋とか色々と表現しても、作り事とバッサリ断じてました。そこには、母親と二人の姉の存在がある。他人の前では余所行きの綺麗な言動で飾っても、家に帰るとそれはそれは口に出して言うのも憚れる事ばかりの言動。そのギャップが不気味で気持ちわるく、女の強かさを観たようで怖い(笑)。

それに、病院勤務をしていた関係で、年頃(笑)に成った私に嫁さんを世話する話が沸き起こる。当然、私を気に入った患者さん達が結婚の世話をしようとする。「先生、嫁さん居るん?」「彼女、居るん?」「婚約者、居るん?」と賑やかだった。「居ない」と言うと「釣書き用意して」という。しかし、誰も用意した釣書きを寄こせと言わない。「ヤッパリな~」と思いながら切り出すと、「太いと言ったら、みな嫌ジャ言うた」と言う話。ボディ・ビルダーを見ても肥満体と言う女が沢山居るんですね。

10個程そんな話があってからキレまして、数を数えたらトータルで80幾つ。その内、見合いに進んだのが10個程。それも全部が太いと言う断り。ただ一つ、私から断ったのが1つだけ。理由は釣書きに入っていた写真を見て「頭が悪い」って断った。普通、女性の場合、服のコーディネートって素晴らしいモノを持ってるのに、結婚適齢期なのに中学生位の女性の服装だったから。この辺りで、頭の良し悪しを判断されるとは思わなかっただろう。

そんなこんなで、恋愛には一切縁が無かったし、結婚問題に関して私が鍼灸師である事が罪であるような言動を取る女性が多く、非常に傷付けられる事が多かった。殆どが社会的地位と見た目の悪さで結婚問題が潰れていったんですね。だから、歌の文句で幾ら綺麗事言ったって、「アホクサ~!!馬鹿じゃないんか!!もっと現実を正しく見ろよ!!」と心底思ってましたね。

そんな私に人生最大のモテ期が来たんですね(笑)。まず一つ、相思相愛的に気に入ったが飛んだ邪魔が入って潰れた。そして二つ目、やはり結婚に縁が薄かった従妹と結婚しようかと。そして三つ目、同時期に二つ話が来てたので話の早かった方に会い付き合いだした。それが今の嫁さん。もう片方は、本人も家族も一押しだったらしいが困りました。

ただ結婚後、女性の心の在り方に不信感を拭い切れなかった私は、さぞ酷かったと思う。ただ病気をして入院した時、妻は仕事から帰って食事を済ませると、ネットで夜中の2時3時まで代替医療を探し、見付かったのを早速試してみると私にはズバリ適合!!愛情の賜物と思ったですよ。そして退院しても、私の為に色々と努力を惜しまなかったですね。

手術したのが8月。9月に入って直ぐ退院したが1年と余命宣告を受けていた。娘が九州の大学に居たから、地方祭期間を利用し様子見を兼ねて福岡へ。妻は木曜日午後に出発。息子は金曜日が普通通りの授業で土曜日が半ドン。結局、土曜日は出席日数の加減での出席だから休ませ、二人で金曜日の夜に松山観光港から出発。途中、スペース・ワールドへ行きたいと言ってたから3時間ほど遊んだのは良いが、駅へ行くと人身事故があって電車が止まっている。それも福岡方面で事故ってるから迷惑だ。それでも1時間少々で電車が走りだした。

そこへ女房から電話が掛かった。走行中の電車内ははご法度扱いだけに、「いま電車内だぞ」「解ってる」と言ってる間、周囲からの視線の矢が我が身に刺さる(笑)。この時点で、我が家で携帯電話を持ってるのは私と大学へ行った娘のみ。だから待ち合わせ場所っても時間がズタズタに成ってるし、私の身を案じてるの解るから、「スペース・ワールド駅を出たのが●●時頃だったから、緑の窓口へ行って●●時のワールド駅発の準急は何時頃に成るか聞いた方が早い。だって、九州へ今朝上陸したばかりだから何も解らん」。此処で、ようやく刺さっていた視線の矢が減りだしました(笑)。失礼な車内通話をしてる相手が遠くから来て、電車の事故で何もかもガタガタに成ってるのを心配した家族からだと解って、まだ邪魔をする者は居なかったようで(笑)。

そして福岡駅に到着し、言われていた中央改札口に向かってると、大きな柱の傍で妻が手を振っている。顔を見ると、今にも泣き出しそうな顔をしている。この時は、さすがに息子の心配より私を優先したようだ。だって、大手術をして僅か2か月半、新居浜から九州へ入り、時間待ちを兼ねて息子に朝食を食べさせ、息子のたっての願いでスペース・ワールドで暫しの楽しみをさせ、事故で電車が遅れたのだ。顔を見ると、埃で変に薄黒く成っていたようだが、特別 体の異常は無いとみたようだ。

この時、初めて歌の文句・歌詞に書き込まれていた愛とか恋とかをウッスラと体感したように思う。それ迄、虐め抜かれて傷着いた事しか考えられて無かった事を恥じる一瞬でもあった。考えてみると、結婚し子供が生まれてから女性にモテだしたような気がする(笑)。きっと思い過ごしだろう(笑)。それも、女房が辛い思いをして私を良い男にしたのかも知れない。

余禄を一つ。地元の住民は良い病院と言うが、他の医療施設の職員から悪い噂しか聞こえなかった。だから私が色々と話すと、「ヤッパリ、あの噂は本当なんだ」言う言葉。なのに、勤めていが検査技師に「お前なんか嫁さん来るか!!」とか物療の男にが「結婚できんぞ」とか言われ、とどのつまりは結婚式の時に読んだサザエサンのフグタさん状態の星加晃が、もと勤めていた病院医師と言う事で呼んでやってたのに、終宴直前に私達の所に来て、女房に言いました。「あんた、何でこんな男と一緒に成ったん」って。このような人格しか持ってない人間が医者だってネ~。医者として大した腕も無いから年寄り病院に鞍替えしちゃってサ~(笑)。