【近藤鍼灸院の健康新聞 ③「それで良いのか」】

「差し当たり、今の症状が取れたら良い」と言って、1回とか2回とか来て、そのまんまと言う患者さんの何と多い事か。
私は基本的に、「予防医学と老化防止の為に継続的に鍼治療を続けた方が良い」と言う話をしても、「ソリャア、お医者ハンの金儲けの為に言よんじゃ‼」とか言われる事があったり、「健康保険が使えないから」と言う話。按摩やマッサージには定期的に行っても、不思議と鍼灸治療には。行かないのね。
そこまで言わなくても、余り良い反応を示さない人も何れは来なくなる。殆どの人は街中で会っても、下を向いて知らん顔。たまに、「腰が痛いんじゃ」とか声を掛けてくる人が居るので、「何で治療に来ない?」と聞いても何も言わない。「何かのお題目みたいに、『痛い痛い』と言って痛いのが治るんなら、ウチらの仕事は要らんのじゃ‼」と言うと、再び治療にくるケースもあるが、殆どの人は何処で何をしてる事やら。
それと、足の遠のいた患者さんと街中で会い、「この頃、元気?」と聞くと、「いま絶好調、最高潮」と言うから別れた後、何日もしない内に治療にくるケースもある。「アレッ、調子良かったんじゃないの?」と聞くと、「昨日位からまたガタッと悪く成ったんです」と言う。私と会った時がタイミング良く最高潮の時で、私と言葉を交わした途端、気が緩んでガックリと(笑)。此れじゃ私が疫病神みたいじゃないですか(笑)。こう言った笑い話みたいな事が結構ありますよ。

 

Leave a comment

Comments are closed.