【近藤鍼灸院の健康新聞】⑥「更年期の話」

私が現在地で独立した時、丁度「男の更年期障害」の話が物議をかもしていた頃で、何年ものあいだ随分と揉めてたが、漫画家の「はらたいら氏」の更年期障害騒ぎで落ち着いた頃でもある。彼は訳の解らぬ症状で色々と病院巡りをし検査を受けたが解らず、知人の女性に相談したところ症状を聞かれたので色々と話すと、「アラ、それって女性の更年期障害と同じ症状じゃない」と言われ、漸く解決し気が楽に成ったと言う。

それにも関わらず、当家近所の口うるさい婆ん連中が色々と言い、私の「男にも更年期がある」と言う発言に、「オニイチャン、生理があるン?」と、私の顔を見ながらヘラヘラと笑う。「馬鹿か‼その話なら、男にはホルモン系の臓器が無い事になる‼」と言うと、「私等にそんなメンドイ事言っても解らんし、偉いお医者さんが男には更年期が無い言よった」「その偉い医者と言う奴が勉強不足しとるだけ‼」と言っても、婆んは黙って何処かへ行きました。其れからでも、「はらたいら氏」の話を例えに言っても、男の更年期障害は中々認められなかったと言う話。

最近、「男の更年期障害」も認知されたが、認知されない頃に医師に診て貰った方々は、「そんなの気の姓」の一言で放りだされた筈。身体の具合の悪い患者にとって死刑宣告にも等しい。だって、一人の医師が「問題無し」とした症状は、多くの医師も「問題無し」としているから。何でもそうだが、何かに異論を投げかけた者は正論であっても殆ど異端児と看做されるから声を上げにくい。それが、戦後日本の絶対多数の民主主義となってるから。細やかな議論が成されないままに、少数派の正論が潰されており、何十年も後になり日の目を見る事となってます。

 

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