【近藤鍼灸院の健康新聞】㉗「元気過ぎる医者はヤブ?」

こう言う書き方をすると、ドクターから反感を買いそうだが事実である。
高度な医学知識や医療技術を持っている筈の医師が、素人と同じ診方をする場合が多い。その典型が、私の甲状腺機能減退症。「甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)は知ってる」が、「甲状腺機能減退症は知らない」らしい。まるで「経験者だけが知っている病気(笑)」と言ったイメーシで、何故か甲状腺機能減退症は余り知られて無い。

「そして頭痛」も詳しくは知られて無い。経験者は、頭痛の場所や痛み方の種類などを結構解ってるが、経験の少ない人や多くの医師は、重篤な病気の諸症状としては理屈として解るが、重病な痛みを訴え無い限り医師でも解らない理解できない。仮に訴えられても、知識があっても経験が無いから想像すら出来ないのですよ。重篤な頭痛も二日酔いの頭痛も、医師であっても「同じようにしか想像できないし理解出来ない」のです。ただね、重篤な頭痛の場合、一歩間違ったら命に拘わるから、そうそう経験はしたく無いですが(笑)。

この頭痛に関し、面白い話がある。私が現在地で開業した頃、「頭が痛い」と来院した初老の男性患者が居た。一通り話を聞いてから徐に、「頭の何処が、どう痛みますか?」と聞くと、「頭が痛い」と言うだけ。痛み方と場所で、取るツボが随分代わってくる。だから、3回程「頭の何処が、どのように」と聞いたが、此方の質問が解らなかったのか、「頭が痛い言うたら、頭が痛いんじゃ‼」と叱られた。そして、「あの~、貴方の頭には上とか後とか横って無いですか?」って聞いて、漸く理解がいったのか、「コメカミから後頭部」と返事が返ってきた。それで治療を済ませると、喜々として帰られた。

そして肩凝り等から起こった頭痛の場合、「目がチカチカする」「眩暈がする」「吐き気がする」と訴えるケースが結構あるのだが、「若い時、医師に成りたかった」と言う高校教師が、「熱も無いのに頭が痛いとか、風邪もひいて無いのに色々と症状を訴えるのは、幼い子と同じ周囲の気を引く為‼」と断罪したが、私に言わせれば「お前みたいなヤツは、医者に成らなくて良かった‼ 患者の味方にも成れんのに‼」と言う話。全部が全部とは言わないが、嘘を言ってると表情なんかで解りますよ。

前の男性頭痛患者さんの話。そこで感じた事は、多分、この患者さんは頭痛で病医院へ行って症状を訴えても、医師は『頭痛か~。特別、何処かに悪い所が無さそうだ』と面倒臭そうに「痛み止めの薬を出しときます」とだけで、細かい症状や経過などを一切聞く事は無かった筈。だから当方へ来た男性患者は、病医院での扱いから当方も同じと考え、「頭が痛い言うたら、頭が痛いんじゃ」と言う話に成った筈。困った話です。

現代は立派な症状と言うか、病気として認知された更年期障害と鞭打ち症。鞭打ち症など、今から40数年前の整形外科の医学書に、「気分的なモノ」と書かれている本を持ってるが、鞭打ち症で来院してた患者さんに見せると随分と激高してました。そして男性更年期障害の話。やはり私が独立した頃、近所でも男性版更年期障害の賛否がガヤガヤと煩かった。私は漫画家の「はらたいら」氏の話と私自身の経験から「絶対ある‼」と思ってたのだが、近所のアホな小煩いオバンが、私の意見を聞いて「お兄ちゃん、生理あるん?」ってナメた顔してヘラヘラと笑いながら聞きくさったよ。「馬鹿か‼その話からしたら、男にはホルモン系の臓器一切が無い話になる」と言うと、「偉いお医者さんが言よった」と言うから、「その医者は勉強不足してる」と言うと、「私には難しい事は解らん」と言って逃げた。それから数年、男性版更年期障害が十分に認知された頃、小煩いオバンに、「男の更年期障害、漸く認められだしたけど、あなたはまだ男には無いと思ってるんだろ」って聞くと、下を向いたまま何処かへ行って、二度と私の目の前には出てくる事は無かった。

私の場合、体格的に鳩胸の骨太で小太り気味だったから、随分と元気そうに見えた分、体調不良を訴えると、必ず「元気そうなのに‼」「若くて良い体格して元気そうなのに体調が悪いなんて、甘えてる証拠じゃ‼」から始まり、「余裕があるからジャ‼」「金が有るからジャ‼」と、家庭環境の良さに対する妬みとしか思えない、ありとあらゆる言葉で罵倒されましたよ。それこそ、家庭環境の良さから病気や怪我をしない妖怪&化物の類に思われてたみたい(笑)だし、仮に怪我して包帯巻いてても「元気そうなのに‼」って言われます。それこそ病気や怪我をしても「ソリャ、可笑しい‼」って言われてるのと同じなんですよ。本当に、私に言った人が居たけど(笑)。

ガンでの入院から退院し、暑い時だったから台所で薄着してテレビを観てると、女房曰く、「お父さん、もう少し細く成ったら格好良いのに」との発言があったが、それは間違い。先程の骨太の関係で、細くは成らないし見えない。着ていたシャツを脱ぎ、「これ以上細くするには、後は骨を削らねば」と言った私の言葉に、女房は黙りました。何故なら、今では信じられない(笑)位に身体中の骨が浮き出る程に痩せても、細く見える為には、その骨を削らねば、と言う話。今は「肉を削らねば」ですよ(笑)。

昔、虐めにあってた小学生男児の母親が、学校に幾ら言っても理解されないから、「いっそ、腕の一本でも足の一本でも折ってくれたら、解って貰えたのに・・・」と言う発言を、涙ながらに訴えてた事がある。丁度、それと同じ心境だが、それでも何故か、私に妬みを持って根拠の無い批判ばかりをしてる人間は沢山居て口が減らない。自分がガンの経験も無いのに、「胃ガン位は、今では治るガン」と言い切ったヤツが居たが、その話は自分もガンを経験してから言いなさいね‼ 経験の無い輩に、そう言った批判する権利は無いですよ‼

私の母親が肩凝り症で、常に「頭が痛い」「気分が悪い」って更年期障害や自律神経失調症の症状の塊みたいな人だったから、私も似た部分があって「親子だけに似てる」と、縁戚関係の家庭医にも皮肉られ笑いながら言われ続け、真面に診察は行われなかった。

それと何処の医者に診て貰っても、筋肉の質から言うと弾力のあるムチムチの肉体に成る筈が、必ず「運動不足」とも言われたが、あれは甲状腺機能減退症で代謝が落ちてるから、どんなに運動や筋トレしても、張りのある筋肉隆々に成る前に熱を出して倒れてました。それでも、「甘えとる‼」「余裕があるから‼」「金があるから‼」と言った誹謗中傷の言葉しか聞かれなかった。また、その誹謗中傷がストレスと成って、症状なり精神状態が随分と悪化しました。その証拠に皆さん、「皆さん自身が体調の悪い時に色々と誹謗中傷されると、心身共に状態が悪化した覚えが無いですか?」と問えば、ほとんどのケースでは、ある筈なんです。

だから、この甲状腺機能減退症を患うと、身体中のありとあらゆる細胞が元気を無くしてるから、仮に周囲の人が励ましたつもりで言っても、ますます悪化する事があるのです。この「甲状腺ホルモンって、大体が元気ホルモン」って言われてる位ですから、少ないとか出が無いとかになると、体調無茶苦茶ですよね。

上記の事から、「見た目と実際が雲泥の差」があったから、無理解な人々からイジメられたとしか言えない現実で、何か言いだすと、ついついキツイ言葉で喋ってるようで、意見の交わし合い&話し合いが喧嘩のように成ったり、軽く言い返したつもりが、相手が答られない&立ち直れ無い所までの追い込んだ内容を喋るようです。

40数年来の患者さん曰く、「ワシは先生の本性を解ってるし、言葉の喧嘩でも負けるし殴り合いでも負けるから、負ける喧嘩はしたく無いんでいい加減で済ますんだよ」と言い、「慣れない連中や先生の本性を知らない&理解出来無い連中は、本気で先生を潰しに掛ろうとするから結局、皆が自分で損をしてる」と言ってました。

若い頃の一時期、年取った女性患者から治療中に、「先生って、人を寄せ付けない処があるよね」と言われた事がある。俗に「言われたく無い&聞かれたく無い事&聞きたくない事&喋りたく無い事」を、私を目の前でズケズケ喋るから、ついつい耳を塞いじゃうし、人見知りに成っちゃうのね。他の地域から新居浜に移り住んだ人の多くが、「同じ事を言ってます」よ。

更年期障害の場合、今では「プラセンタ」を使う事が当たり前に成ってるようです。私の場合の更年期障害、数年前にも小出しで出ました。色々試したが改善されないでいると、久しぶりに来た女性患者さんが、「私も酷かったけど、知人が〇〇診療所でプラセンタの注射をして貰ったら良く成ったと言うので行ったら、私は何回かの注射が必要だったけど、良く成った」と言う話を聞き、私も行こうと思ってる内に、我が治療で良く成りました(笑)。此処で注意。更年期障害でも自律神経系が原因かホルモン系が原因かで、表情が随分と代わりますから解るんですけどね。

結局、今回も「寄道し過ぎた(笑)」けど、大体が連携して起こってる事実だけに、別々に書くより効率的か?(笑)

 

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