Archive for 8 月 13th, 2010

車の話、キャンピング・カーの話。

今でも、キャンピング・カーが欲しい。そして現在、軽四キャンピング・カーが静かなる大ブームだ。

34年前の病院勤務時代に、なけなしの大枚を出してクーラーもエアコンも付いて無い550㏄の軽箱バンを買い、「キャンピング・カーに大改造したい!!」って言いながら経済的余裕の無いままに、休みの度に旅支度と言うより撮影道具一式と生活用品を積み込んでウロウロ。時には、病院での飲み会・職員同士の飲み会の時に迷惑を掛けられないから、飲み会が終わると車で就寝。明け方に酔いが醒めて帰宅し、一度寝てから出勤って生活をしてました。

その頃と言えば、1500㏄前後の箱バンを改造して「バンナー」って呼ばれる一種独特の不正改造に近いプライベート・カーを乗り回すのがブームだったが、四国の辺地では箱バン&ボンネット・バンをプライベート・カーとして乗り回す習慣が皆無の時代だし、正規の改造業者なんぞ辺地には無い時代だから、トコトン変人として扱われた辛い時代でもありました。それから2年~3年後にはワゴン車ブームが来た程だから、ある意味、時代の先取りのし過ぎ?とも思えます。それだけに、現代の軽キャンピング・カーの大ブームを見ると、30年は早く産まれ過ぎたと思う次第(笑)。

本格的な軽四キャンピング・カーを作ろうと思うと、大体、車両価格込みで260万円前後~3百数十万円程度が主流。当然、ナンバーは5ナンバー(小型乗用車)か4ナンバー(小型貨物)の黄色ナンバー・プレート(軽四表示)のままで済ませられる車が多い。タ~マに8ナンバー(特殊車両表示で、キャンピング・カー始めパトカーとか消防車とか救急車に多いナンバー)のがある。

最近は60万円ほど出せば、簡易キャンピング・カーに成る専用キットも出されており、私の若かりし頃の夢はジジイに成って簡単に出来る時代に成っている。この金額だと、子供達が小さい時期なら、多分無理してでも買ってたと思います。だって、金に代えられぬ思い出作りと、昔は軽四独特の法律があって登録が10年過ぎても車検2年ってヤツ!! この法律も今では普通だが、昔は画期的な扱いだったから。

仕事に追われ生活に追われているうちに、とうとうキャンピング・カーを手にする事は無かった(多分、今後も駄目と思う・笑)。ただ、同居していた私の両親と愛妻の御両親も含め、やがて二人の子供達が大きくなり始めると、やはり8人乗りの車が必要と成り、ずっとワゴン車ばかりに乗ってました。そのうちオヤジが逝き、子供達が進学で手元から離れ、愛妻の御両親もマイ・ペースの生活と成るとワゴン車は必要無く成る。当然、私も肉体的に衰え、老眼や気力が続かないと成ると、軽四箱バンで十分なのです。

その昔、子供達も完全独立(結婚)し、私達も仕事から解放されたら、軽四キャンピング・カーで北海道一周をしようって話に成ってたのに、女房曰く「車での移動・宿泊は疲れるから、北海道へは飛行機で行って向うで車を借りてホテルに泊まりましょう」って話になった。そしてキャンプに行くって事は非日常的生活を満喫する事だが、女房曰く「非日常的生活をする時まで、私は食事の準備はしたく無い!!」って言う。当然ではある。そんなこんなで、ヒョットして車で皆様の所までお伺いする事があると思いますが、多分、5速マニュアル4WD軽四箱バンの無改造の見姿のままで、車と言う住居を持った特殊な形のホームレスの姿でお伺いするかも(爆)。だから、私の愛車は「夢見るカタツムリ号」。それも「Ⅶ号」なのです(爆)。