Archive for 11 月 19th, 2020

【近藤鍼灸院の健康新聞】㊸「無資格者治療の弊害ニュース」

<新居浜 発>
令和2年11月18日㈬の愛媛新聞に、無資格者の整体&カイロプラクティック&エステ等で健康被害が起こったと言う報道があった。常々、「無資格者の治療は受けないように」と言ってたのに、当院での治療後5日目に無資格整体に行って、殆ど治ってた肩甲痛が捻挫を起こし、通うように言われて通ったが良く成らず当院へ舞い戻ったものの、「最初と違った傷め方をしてるから日にちが掛かるし、行かれんよと言う整体に何故行ったの?」と聞いたら「治ると思った」というだけ。素人判断は怖いと言う典型なのである。
現在と言うより、昔から医療関係の仕事は国家資格が必要なのであるが、無資格者の多くや健康食品や健康器具を売る会社の人は、無資格者の「免許あります」と言って見せられた、民間会社の講習会の終了証書で免許証みたいな作りにしてるから、見事に騙されてるんですよね。第一、我々が言う国家資格と言うのは労働厚生大臣名で○○免許と言うものを指してるのだ。それも、厚労省認可や文科省認可の学校を既定のカリキュラムを習って、卒業試験に受かって、国家試験に受かって、合格証書を持って保健所に免許の申請に行って、免許証が発行されて初めて有資格者と言う立派な先生に成るのです(笑)。
そこで、現実にあった本当の笑い話。合格証書を持って保健所に行き手続きを取ったら、免許証は2週間程で来ると言う。それから2週間!! 保健所から免許証が来たから取りに来いと言う。早速、車に乗って保健所に行くと、担当の男性がニコニコとして待っていた。早速、手続きを取ると免許証が渡された。本当は、この辺りが一番面白かったんです。免許証を受け取る迄は「近藤さん」で、受け取ってからいきなり「先生」と呼ばれて仰け反っちゃいました(笑)。
仰け反ると言うのも相手様に失礼だが、先生なんて呼ばれ付けて無いだけに、「免許証受け取って、いきなり先生」は全身に鳥肌が立つ感じでしたよ。それでも担当者はニコニコしながら、「実は先生にお尋ねした事があります。実は、無資格で鍼治療をしてると言うタレコミがあって、調べにいくと・・・」と言う事で、法的に現実的に相手の言う事が嘘か本当なのか、免許取りたての私が言う事が正解なのか、その参考意見を聞きたかったのだろう。だって、2か月近く前まで国家試験の受験生だった訳だから、記憶も新しく解釈も間違いは無いと踏んだんだろう。勿論、大正解(笑)。

本来、医療関係や人体に触ったりダメージを与える可能性のある職種は必ず厚労省大臣の免許が要るんですよね。それも認定の学校なりへ行って、国家試験を通って免許を受ける必要性があるのね。それを僅か2~3か月、週に多くて1回2時間程度で2~3回の稽古で恰好がついたら終了証書みたいなの貰って一人前の顔してやるから色々なトラブル起こすんですよ。

有資格者か無資格者かの決定的な違いは、無資格者は保険と言う保険の支払いが一切認められていないと言う事実。
有資格でも、鍼灸のように法律の挟間で長い間、健康保険(社会保険)の支払いは認められなかったが、手間も費用も掛かるやり方をすれば条件付きで使えだしtました。柔道整復に比べて扱いがお座なりですが、車の任意保険も使えます。これも、我々や患者さんが無知と決めつけて支払わなかった悪質なケースもあり、相談がある度に任意保険の担当者と喧嘩腰で認めさせた事もあります。
だから整体の看板が上がってる所で「健康保険とか車の任意保険を使えますか?」って聞いて「ノー」と答えたら無資格者。ただ、整体と書いてても鍼灸や按摩や接骨の資格を持ってる事もありますが、僅かでしょうね。

そうそう、私が車に当てられ打撲傷を負った時、保険会社から若い声で電話が掛かった。当然、私に用事だから私が名乗った途端、ヤクザが素人を脅す時のゆおな声色に代えて、「今度の事故は整体や鍼灸の類は保険金が下りんで」と言ったところで、「チョッと待て~!!己は誰に向かって喋りよる!!」と言うと一瞬たじろいだが、まだヤクザの出来損ないの喋りをするから「己はワシを誰じゃ思うとんぞ!!」でヤクザ喋りが止まった。「己は、ヤー公みたいな喋りで脅しとる積りだろうがたら、ワシが引っ込む思うとんか!!それにこの事故で保険が下りないって誰が決めた!!お前か!!」「普通は下りないです」「このクソガキ、嘗めよったら首飛ぶぞ!!」と言いつつ過去の事故で保険会社から治療費の支払いを何十件も受けてる事実を言い、「信用せんなら、監督官庁へこの電話録音と事故証明と保険会社名と担当のお前の名前を書いて連絡したろか!!監督官庁は喜んで飛んでくるぞ!!」と言うと、後はこちらのペースで、途中、この若者は自分の手に負えないと元の年取った職員に代わりましたよ。どうです。これが有資格者の底力ですよ。

自動車保険の社員の多くは、我々有資格者を無資格者扱いして組織力で潰そうとしてるんですよ。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㊸「免疫力の話」

<新居浜 発>
ある本の見出しに「体温を一度上げたら、免疫力が約5倍アップ」と書いてある。この体温が平均して高い人は元気であるのも確か。傍へ寄っただけで体温の放熱(笑)で飛ばされそうな雰囲気。ただ10代の思春期の女性には「気持ち悪い!!」って不評な部分もある。何故なら、汗も一緒に噴出しているから、お年頃の女性は苦手かも。

そして体温の高い人は、何故か助平っぽいと感じる人も多いのも事実。決して悪い変な意味ではなく、子孫繁栄の為には、男女の出会いが無ければ駄目。低体温で何処となく不健康さを感じる人に、人間的魅力を感じるだあろうか。

先程、ラジオを聞いてると、低体温症の人の対処法を話してたが、以前から私も言ってた通り[内臓を温める]事を言ってました。温泉好きの私は近場の温泉に出かける。若い時、疲労困憊で体の底から冷え切って風呂へ行った。知人が「サウナへ入ってご覧。身体の底から温めるから」と言われていたのでサウナに入ったが、皮下直下は温まって汗が噴き出すが、体の芯、いわゆる内臓が温まらず動きも止まったまま。体の奥と表面の温度差で気分が悪くなった。慌てて熱めの湯船に入ると、内臓が温まり始め、冷えてた手足が温もりはじめ、ようやく心が和みだした。

体温が高い人と低い人、其々の体調次第でやり方が違うから、色々と試してみるべきだと思う。温泉に入るのは、最近は娯楽の意味が多く成ったが、やはり湯治。

体は温めろと言う通り、西条の某温泉は泉質が良く非常に温まる温泉だが、気が緩んで長風呂すると湯当りする(笑)。まだ良い所は、板張りの廊下から畳敷きの休息室まで、全館床暖房が入ってる。しかし、山手の温泉だけにタオル・ケットや夏用のシュラフを持っていっておくと、畳に直接寝る事も無く肩掛けの用を成すから、荷物に成るが長時間ユックリする時は一枚は欲しいもの。

私は大体 体温が高く、その分 日によっては掌も熱く難じる時がある。だから女房から「お父さん、寿司職人は出来ないね。寿司を握り終えた時は、炊けた握り寿司に成ってる」と笑われた程。

半面、一時流行った気功で病を治す方法。これが得意で、治療前に両手を擦り合わせてパッと痛い所や凝った場所に当てると、軽い症状の半分以上良くなる。

低体温で内臓が冷えてる人は、熱い茶をフーフー言いながら飲むのではなく、熱めに冷ました茶を飲むと良いと言う。話が違うが、ドリップでコーヒーを出す場合も、方や紅茶を出す場合も、やはり温度管理が重要。コーヒーなんぞ、どんなに美味しい豆を沢山使おうが、温度管理の悪い湯で出すと、色は濁り 味も香りも出ない。同じ豆で温度管理ができた湯で出すと、随分と良いコーヒーが出すんです。興味のある方は、茶道の勉強もしてみると良いかも。