壊滅した日本赤軍派

古い話で申し訳ないが、河合楽器の別荘が赤軍派に乗っ取られ警察と銃撃戦が行われた事を覚えていますか?僅か48年程前の事件である。その後、20年程前に「突入せよ」と言うタイトルの映画で思い出された方も居られるのではないだろうか。こう言ったドキュメントタイプの映画が出ても、興味を示すより、その映画に敵意を持つ方々も居るから難しい話だ。

事件当時、多くの民放が専属のチームを作り、現場に張り付けて垂れ流し状態で映像を流し続けていた。ある日、タバコ屋の前を通り掛かると、店番の婆さんが現場の映像を見ていた。面白半分で、「婆ちゃん、現場はどんなに成っとる?」と声を掛けたら、「何で軍隊を呼ばんのかね~」と言う。
軍隊は既に解体され、自衛隊と言う形になっており、当然だが警察権が無いから事件があっても顔出しは出来ない。言っても無駄だから黙ってると、何度も「軍隊を」って言うから気の毒に成り、「婆ちゃん、日本には軍隊が無いから、ああやってお巡りさんが対処しているんよ」と言っても、「軍隊」「軍隊」と言うから、その場を離れた。老女にしてみれば、お巡りさんと言えば泥棒を捕まえたり、駐車違反を取り締まったり、する位の事しか見て無いから、赤軍派と銃撃戦をしてる姿を見てもピンと来ないのは解る。

それと「突撃せよ」の中で、警察官の食事にカップ・ヌードルが出たのだが、失礼だが一瞬笑ってしまった。でもね、その理由は直ぐに分かった。
あの極寒の中で、腹を空かせた警察官の腹を満たすにはと考えた場合、普通の弁当では駄目。温かく、腹を一杯にできる食べ物と言うと麺類。だが何百人もいる警察官の食器やら何やらを考えた場合、後始末まで考えると普通の食事では駄目。で思いついたのが、僅か数年前に発売された日清のカップ・ヌードル。嫌な宣伝をしてしまった(笑)が、温かい食事,お腹が満たされる、作るのも湯を注いだら良いだけで、食器も使わないか後始末も楽と、何もかも直ぐに間に合う効率を考えた場合、ベストの食事だった訳だ。
こんな話をすると、物知りの方々は即「栄養の問題が!!」と言われるが、何か月も何年も副食も食べ無いで三食カップ・ヌードルだけを食べる訳じゃない。緊急避難時の食事なんですよ。戦時中、戦闘が始まる前には握り飯二個とタクアン二切れが昼飯とか戦闘食とか呼ばれる非常食が出されていたのですね。戦闘が長くなれば当然、生き残った兵隊さんの腹が減る。食事係の兵隊さんは握り飯とたくあんと水を、飛んでくる敵の弾を掻い潜りながら配っていたという話。

この時の映像に映し出されたカップ・ヌードルの山は、CMとして制作し使うなら、本来なら製作費や放映料が幾ら掛かるか解らない位の宣伝効果があったと言う。その証拠に、映画が上映されるまでボチボチとしか売れて無かったのに、それこそ爆発的と言える位の量が売れ始めたという。
そして今では国民食となり、種類もたくさんできましたね(笑)。

 

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