Archive for the ‘近藤鍼灸院の健康新聞’ Category

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉚「耳鍼で痩せるの続き」(笑)

私は過去の調査で「耳鍼では絶対に痩せない」と言う結果を出している。研究科時代の同級生も、御互い全く知らない所で研究調査し、同じ結果を出している。だから、「多くの鍼灸師が耳鍼で痩せる治療」を謳わなく成った筈、若しくは積極的に扱わなくなった筈なのに、鍼を打てない「素人が鍼とは違う医療用具」を使って「耳ツボで痩せる」と謳い広告を出している。ご丁寧な広告には、「どこそこの誰さんが〇〇㎏痩せた」とか具体的に数字を挙げ、誰かの後ろ姿を掲載している。でっち上げ化もかも知れないし、我々公的資格を持ってる人間がこんな事すると、誇大広告で即 挙げられますよ。
誇大広告と思われる素人の方々に言いたい。耳ツボで私を理想体重まで痩せさせたら、100万円でも200万円でも差し上げますよ。ただし鍼以外のモノや方法を使っては絶対ダメ‼

昔、耳鍼で痩せたいと言って、治療院へ来られたり電話を掛けて来られた方々に聞いてみた。
「痩せたいっても、本音はオッパイを形良くキュッと上げたいし、ウエストを細く格好良くクビレさせ、ヒップを格好良くバンッ‼と上げたいんでしょ?」と聞いてみた。今頃、こんな事を直接本人に聞いたらセクハラで大騒ぎに成りますよネ(笑)。それでも、聞かないとダメ。すると、人それぞれだが「その通りです」って、答えてくれました。だから、「鍼で痩せるっても、体重が幾分落ちるだけで、貴女の痩せたい形では絶対痩せない。貴方の希望する痩せると言うより素晴らしいスタイルに成るには、激しい運動やスポーツやフィットネスでもしない限り絶対無理‼」と言うと、「そこまでシンドイ事して痩せたいとは思わない」との発言。それにヨ~ク聞いてみると、「痩せたいんじゃ無く華奢に成りたい」んですね(笑)。

話が逸れるが、私が末期ガンで入院し退院した頃には、肋骨が浮くし関節回りも骨だらけに成ってたのに、愛妻曰く「お父さん、もう少し痩せたら格好良いのにね」と言うから、「それは無理‼」と言って上半身裸に成ると、贅肉は削げたが関節肋骨は浮き出ている。「これ以上、痩せたように見せるには、骨を削るしかない」って言うと、愛妻は黙ってしまった。

だから、見た目が痩せ&華奢は良いが、世界の一流中の一流のトップ・モデルが平均してガリガリに痩せていたから、世の多くの無知な女性が「細ければ細い程 美しい」と勘違いし、無茶苦茶なダイエットで健康被害を繰り替えすもんだから、何年も前から業界自体が反省し少しだけフックラしたモデルの起用を行っているようで、「どうならい‼(大変だと言う意味)」と言うような細過ぎるモデルの数が減ってるように思います。
この辺り、ヨ~ク考えてみましょう。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉙「当院の美容治療とガン治療」

「美容鍼」と言えば大昔、「耳鍼で痩せる」と言うフレーズで、鍼灸界を巻き込んで大騒ぎに成った事を覚えて居られる方々は結構、鍼灸マニア(笑)かも。鍼灸師の中でも積極的に金儲けでしていた人は、最後には詐欺師扱いされ夜逃げした輩も居る。

「耳鍼で痩せる」が「耳ツボで痩せる」と名前を代えて、今では素人がやっている。今治辺りじゃ、普通の鍼灸院でもやってると言う話。私が独立した頃は「耳鍼で痩せる」が大流行だったから、随分と問い合わせがあったが全て断った。理由は、一言で言えば「効かない‼」から(笑)。

こう言うと、「腕が悪いからジャ‼」とか「知らないからジャ‼」とか、碌な事を言われなかったが、ちゃんとしたエビデンスがある。独立前、勤めていた病院で同僚の女性鍼灸師が長い間やってたのだが、結果的に体重が落ちても僅か2㎏。此れでは、半日の食事&水分制限位で落ちる重さで、耳鍼を何が月も続けてそれ以上の体重は落ちないし痩せた痕跡も無いのだ。おまけに、資格取得後に大阪の研究科に行ってた時の同級生が近畿大学の医学部の研究所に行ってたのが居て、研究所で試験したが痩せず、やはり私が言ってた通りの事を、専門誌に発表しましたよ。

それでも「耳鍼をして下さい」と言われる患者さんには、「私が何故、耳鍼を拒むのかは効かないからで、貴方の言う通り効果があるんなら、私は技術も知識もあるんだから、誰よりも先に私が痩せたい。何故なら、太り気味の私故、結婚どころか彼女すら出来ない。と言う事は、痩せなきゃならないし、痩せたらウチの治療院の宣伝にもなるからね」と言うと、暫く考えた挙句、納得した顔で黙って帰りまた。

【追 記】この美容鍼の記事を載せて数日、ある新聞関連の人と話をしていると、他市でやってる治療院も美容鍼をしており、1回3000円の治療に来る回数が週に三回と言う方が居ると言う。詳しく話を聞いてみると、治療?を受けてる水商売の患者さんが「自分では効いてるか効いて無いか解らん」と思ってると、お客さんにマジマジと顔を見られて、挙句に「綺麗に成った」と言われたらしい。その一言が1週間に3度の治療と成ったらしい。

それと同じで、美容鍼と言っても食指が動かぬ。顔の皺に鍼を打つと、確かに皺は薄く成るが、何週間何か月毎に定期的にしないといけないらしい。テレビの引越屋さんのCMで、最初、モデルさんの顔の右半分が鍼山のように鍼を打っているし、カメラが動くと左半分の顔にも鍼山のように鍼が打たれている。アレを見て思い出した事がある。

私が鍼灸学校に入った頃、テレビ映画で「必殺仕置人」関連のテレビ映画があったが、私が鍼灸学校に入ってる事を知ると、興味津々で「後頭部の真ん中に鍼すると、死ぬんだろ?」と、マジ顔で聞く人が随分居た。だが不思議なのは、「病気を治す極細の鍼で首筋に打って何故死ぬの?」と言う疑問である。あのツボ、背部の正中線上だが、正中線は白線と言って白くて硬い腱だから、医療用のメスでも切りにくい。それを直径0,0数ミリ細い鍼が刺さり、人間を殺せる程のダメージを何故与えられるか。無知な素人の発想である。それにね、顔面に刺す鍼は、他の部位に刺す鍼より随分と細いのですが、それでも内出血を起こし易い。それだけに気後れしちゃう部分もある。

それと最近、発見したと言うか本職の私がビックリしたのは、ガン治療で来ていた乳がんの患者さん、3カ月に成る最近に成って、「肌が綺麗に成って、この真夏の暑い炎天下でも覆面状態の帽子などを付けなくてもホラ‼ 肌が綺麗にスベスベに成ってるんです。勿論、ガンの進行具合も遅く、ようやく手術を受ける気持ちに成りました」と言う事に。

先日、御主人から手術は上手くいったと連絡が入ったから、日曜日にお見舞いがてら寄ってみると、食事は全部食べ、おやつまで食べてると言う。乳がん手術が終わって3日目の話だ。

当院のガン治療の秘密は、「還元イオン」と「ア〇〇〇〇〇〇ン」と「ア〇〇〇ス」と「ウ〇〇」が主体。どれも基礎代謝&免疫力を上げる食品である。これらの食品はガンの薬と言うイメージを持ってる人が多いが、免疫力が落ちてるからこそガンに成り易く、病気にも成り易いのだ。だから免疫力を上げる治療に集中すべきなのです。それと、「これら免疫力を上げる食品系を摂っても、運動と言う後押しが無ければ効果は半減します。」これらが解らないと、個別相談に乗りますよ。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉘「えひめ鍼灸まつり in 新居浜」

本年8月25日の日曜日、新居浜市総合福祉センターで、タイトルの如く催し物をやります。
16程前にも同所で行ったんですが、私は胃ガンの病巣から出血し、吐血やら何やらして貧血状態で行ってたから、古い事もあり何をしてたか覚えては無い(笑)。ただただボンヤリとした記憶の中で、何かをしていたのは事実。
本年は調子が良いと思われる(笑)が、治療院の造作をしたり夏バテがきたりで、少々 疲れてます。それでも、前回に比べて「鍼灸まつり」の声掛けをしたから、患者さんや知人・知人の来場やらが数えるほど増えるかも(笑) で、癖が悪いのが女性にばかり声を掛けたとか言う噂もチラホラと(笑)。
私が個人的に頼まれる小さな講演会では、西条から来られてる御夫婦とか来て頂けるし、老人施設の施設長とかが「時間があれば聞きたい」とか、結構、前評判は良いのです。
皆さん、私の怖い顔を見なくても良いから、鍼灸まつりは来て頂ければ、有りがたいです(笑)。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉗「元気過ぎる医者はヤブ?」

こう言う書き方をすると、ドクターから反感を買いそうだが事実である。
高度な医学知識や医療技術を持っている筈の医師が、素人と同じ診方をする場合が多い。その典型が、私の甲状腺機能減退症。「甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)は知ってる」が、「甲状腺機能減退症は知らない」らしい。まるで「経験者だけが知っている病気(笑)」と言ったイメーシで、何故か甲状腺機能減退症は余り知られて無い。

「そして頭痛」も詳しくは知られて無い。経験者は、頭痛の場所や痛み方の種類などを結構解ってるが、経験の少ない人や多くの医師は、重篤な病気の諸症状としては理屈として解るが、重病な痛みを訴え無い限り医師でも解らない理解できない。仮に訴えられても、知識があっても経験が無いから想像すら出来ないのですよ。重篤な頭痛も二日酔いの頭痛も、医師であっても「同じようにしか想像できないし理解出来ない」のです。ただね、重篤な頭痛の場合、一歩間違ったら命に拘わるから、そうそう経験はしたく無いですが(笑)。

この頭痛に関し、面白い話がある。私が現在地で開業した頃、「頭が痛い」と来院した初老の男性患者が居た。一通り話を聞いてから徐に、「頭の何処が、どう痛みますか?」と聞くと、「頭が痛い」と言うだけ。痛み方と場所で、取るツボが随分代わってくる。だから、3回程「頭の何処が、どのように」と聞いたが、此方の質問が解らなかったのか、「頭が痛い言うたら、頭が痛いんじゃ‼」と叱られた。そして、「あの~、貴方の頭には上とか後とか横って無いですか?」って聞いて、漸く理解がいったのか、「コメカミから後頭部」と返事が返ってきた。それで治療を済ませると、喜々として帰られた。

そして肩凝り等から起こった頭痛の場合、「目がチカチカする」「眩暈がする」「吐き気がする」と訴えるケースが結構あるのだが、「若い時、医師に成りたかった」と言う高校教師が、「熱も無いのに頭が痛いとか、風邪もひいて無いのに色々と症状を訴えるのは、幼い子と同じ周囲の気を引く為‼」と断罪したが、私に言わせれば「お前みたいなヤツは、医者に成らなくて良かった‼ 患者の味方にも成れんのに‼」と言う話。全部が全部とは言わないが、嘘を言ってると表情なんかで解りますよ。

前の男性頭痛患者さんの話。そこで感じた事は、多分、この患者さんは頭痛で病医院へ行って症状を訴えても、医師は『頭痛か~。特別、何処かに悪い所が無さそうだ』と面倒臭そうに「痛み止めの薬を出しときます」とだけで、細かい症状や経過などを一切聞く事は無かった筈。だから当方へ来た男性患者は、病医院での扱いから当方も同じと考え、「頭が痛い言うたら、頭が痛いんじゃ」と言う話に成った筈。困った話です。

現代は立派な症状と言うか、病気として認知された更年期障害と鞭打ち症。鞭打ち症など、今から40数年前の整形外科の医学書に、「気分的なモノ」と書かれている本を持ってるが、鞭打ち症で来院してた患者さんに見せると随分と激高してました。そして男性更年期障害の話。やはり私が独立した頃、近所でも男性版更年期障害の賛否がガヤガヤと煩かった。私は漫画家の「はらたいら」氏の話と私自身の経験から「絶対ある‼」と思ってたのだが、近所のアホな小煩いオバンが、私の意見を聞いて「お兄ちゃん、生理あるん?」ってナメた顔してヘラヘラと笑いながら聞きくさったよ。「馬鹿か‼その話からしたら、男にはホルモン系の臓器一切が無い話になる」と言うと、「偉いお医者さんが言よった」と言うから、「その医者は勉強不足してる」と言うと、「私には難しい事は解らん」と言って逃げた。それから数年、男性版更年期障害が十分に認知された頃、小煩いオバンに、「男の更年期障害、漸く認められだしたけど、あなたはまだ男には無いと思ってるんだろ」って聞くと、下を向いたまま何処かへ行って、二度と私の目の前には出てくる事は無かった。

私の場合、体格的に鳩胸の骨太で小太り気味だったから、随分と元気そうに見えた分、体調不良を訴えると、必ず「元気そうなのに‼」「若くて良い体格して元気そうなのに体調が悪いなんて、甘えてる証拠じゃ‼」から始まり、「余裕があるからジャ‼」「金が有るからジャ‼」と、家庭環境の良さに対する妬みとしか思えない、ありとあらゆる言葉で罵倒されましたよ。それこそ、家庭環境の良さから病気や怪我をしない妖怪&化物の類に思われてたみたい(笑)だし、仮に怪我して包帯巻いてても「元気そうなのに‼」って言われます。それこそ病気や怪我をしても「ソリャ、可笑しい‼」って言われてるのと同じなんですよ。本当に、私に言った人が居たけど(笑)。

ガンでの入院から退院し、暑い時だったから台所で薄着してテレビを観てると、女房曰く、「お父さん、もう少し細く成ったら格好良いのに」との発言があったが、それは間違い。先程の骨太の関係で、細くは成らないし見えない。着ていたシャツを脱ぎ、「これ以上細くするには、後は骨を削らねば」と言った私の言葉に、女房は黙りました。何故なら、今では信じられない(笑)位に身体中の骨が浮き出る程に痩せても、細く見える為には、その骨を削らねば、と言う話。今は「肉を削らねば」ですよ(笑)。

昔、虐めにあってた小学生男児の母親が、学校に幾ら言っても理解されないから、「いっそ、腕の一本でも足の一本でも折ってくれたら、解って貰えたのに・・・」と言う発言を、涙ながらに訴えてた事がある。丁度、それと同じ心境だが、それでも何故か、私に妬みを持って根拠の無い批判ばかりをしてる人間は沢山居て口が減らない。自分がガンの経験も無いのに、「胃ガン位は、今では治るガン」と言い切ったヤツが居たが、その話は自分もガンを経験してから言いなさいね‼ 経験の無い輩に、そう言った批判する権利は無いですよ‼

私の母親が肩凝り症で、常に「頭が痛い」「気分が悪い」って更年期障害や自律神経失調症の症状の塊みたいな人だったから、私も似た部分があって「親子だけに似てる」と、縁戚関係の家庭医にも皮肉られ笑いながら言われ続け、真面に診察は行われなかった。

それと何処の医者に診て貰っても、筋肉の質から言うと弾力のあるムチムチの肉体に成る筈が、必ず「運動不足」とも言われたが、あれは甲状腺機能減退症で代謝が落ちてるから、どんなに運動や筋トレしても、張りのある筋肉隆々に成る前に熱を出して倒れてました。それでも、「甘えとる‼」「余裕があるから‼」「金があるから‼」と言った誹謗中傷の言葉しか聞かれなかった。また、その誹謗中傷がストレスと成って、症状なり精神状態が随分と悪化しました。その証拠に皆さん、「皆さん自身が体調の悪い時に色々と誹謗中傷されると、心身共に状態が悪化した覚えが無いですか?」と問えば、ほとんどのケースでは、ある筈なんです。

だから、この甲状腺機能減退症を患うと、身体中のありとあらゆる細胞が元気を無くしてるから、仮に周囲の人が励ましたつもりで言っても、ますます悪化する事があるのです。この「甲状腺ホルモンって、大体が元気ホルモン」って言われてる位ですから、少ないとか出が無いとかになると、体調無茶苦茶ですよね。

上記の事から、「見た目と実際が雲泥の差」があったから、無理解な人々からイジメられたとしか言えない現実で、何か言いだすと、ついついキツイ言葉で喋ってるようで、意見の交わし合い&話し合いが喧嘩のように成ったり、軽く言い返したつもりが、相手が答られない&立ち直れ無い所までの追い込んだ内容を喋るようです。

40数年来の患者さん曰く、「ワシは先生の本性を解ってるし、言葉の喧嘩でも負けるし殴り合いでも負けるから、負ける喧嘩はしたく無いんでいい加減で済ますんだよ」と言い、「慣れない連中や先生の本性を知らない&理解出来無い連中は、本気で先生を潰しに掛ろうとするから結局、皆が自分で損をしてる」と言ってました。

若い頃の一時期、年取った女性患者から治療中に、「先生って、人を寄せ付けない処があるよね」と言われた事がある。俗に「言われたく無い&聞かれたく無い事&聞きたくない事&喋りたく無い事」を、私を目の前でズケズケ喋るから、ついつい耳を塞いじゃうし、人見知りに成っちゃうのね。他の地域から新居浜に移り住んだ人の多くが、「同じ事を言ってます」よ。

更年期障害の場合、今では「プラセンタ」を使う事が当たり前に成ってるようです。私の場合の更年期障害、数年前にも小出しで出ました。色々試したが改善されないでいると、久しぶりに来た女性患者さんが、「私も酷かったけど、知人が〇〇診療所でプラセンタの注射をして貰ったら良く成ったと言うので行ったら、私は何回かの注射が必要だったけど、良く成った」と言う話を聞き、私も行こうと思ってる内に、我が治療で良く成りました(笑)。此処で注意。更年期障害でも自律神経系が原因かホルモン系が原因かで、表情が随分と代わりますから解るんですけどね。

結局、今回も「寄道し過ぎた(笑)」けど、大体が連携して起こってる事実だけに、別々に書くより効率的か?(笑)

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉖「救急医療」

令和元年6月21日㈮の愛媛新聞の「この人」の項に、歯科医師の先生が救急医療の必要性を書いていた記事が掲載されていた。

救急医療が叫ばれ始めたのは、重病人や大怪我をした人達に、救急車の中で出来る行為には法律上色々な問題があり、今以上に救急車内で亡くなった人が多かったとも聞き及ぶ。そして、出来上がったのが救急救命士。「看護婦(師)を‼」と言う話もあったらしが職域が違い過ぎる事と、新たに救急救命士の再教育となると無駄が多い事もあり、独立した国家資格として誕生したと思う。でもね、やはり一線を引いた看護師ですら、「我々の職域を犯す‼」と反対していた看護師も居た。

「何時もの寄道」だが(笑)、昔の日本の国際線の旅客機のキャビン・アテンダントは、看護師の資格が必要だったと覚えている。当時はスチュワーデスと呼ばれていた頃で、当時の飛行機では太平洋横断に時間が長かったから、半ばやむ追えない事だったのかも知れない。その内、国際線の機内のドラマを見てると、急病人がでると、機内放送で「お客様の中で、お医者様は居られないでしょうか?」と言ったアナウンスが流されたシーンを見かけた事があったと思う。乗客も色々な人種・職業の人も増えたし、機内職員にも救急医療の教育が成されはじめたから、必ずしもアテンダントが看護師で無くとも良く成ったのだろう。

「話を戻す」と、歯医者・歯科医師と言う名前から、未だに『歯医者も医者だろ』と聞く人が随分と居るが、歯医者は法律で歯科医師と位置付けられており、医者(医師)とは全く違うと区別されている。だから皆さん、歯医者さんへ行って歯の治療を受けながら、「先生、風邪気味だから風邪薬だしておいてください」ってお願いして、貰って帰った事は無い筈。たいてい、「病院へ行って出して貰うか、薬局で買って下さい」って断られる(笑)。もっと言えば、歯科医院でお産をしたり、歯は別として妊産婦の定期検診した試も無い筈(笑)。だって、資格の問題と、大学の医学教育の中で、基礎医学はほぼ同じでも後の専門課程は全く違うから、技術的に出来ないのです。

何年か前に、薬学部も4年制から6年制に成ったが、医学部も歯学部も昔から6年制。今も、「医科も歯科も、大学は4年だと思ってた。薬学部だけが6年制に成ったと思ってた」と言う人も居るし、それを知らない高校の進路指導の先生が居るというのも驚きである(笑)。そして「歯科医師の国家資格を取得する」には、「歯科医師から高校で習う大学受験用の勉強を習い、歯科技工も習って技工士に成ってから検定試験を受けて、検定が受かったら歯科医師の資格は取得できる」と「思い込んでた進路指導の高校教師も居た」のには驚いた(笑)。

比較的、歯科医師は救急救命医療に疎い。だから、九州で2歳児の抜歯の為の麻酔を打って、麻酔事故で死なせた話があるが、歯医者は何もできずに経過観察で死なせてしまったと言い、書類送検されている。その辺り、歯学部の教授が怖い話をしたのです。歯学部4年生が終わった時点で、「後2年、何を教えようか」と言う話。一応は、6年間で歯科医学の勉強を義務付けられているのだが、4年間で必要なカリキュラムを教え切ってしまったと言う話。薬学部が4年制で足りないと言って6年制に成ったのにね(笑)。

愛媛新聞に投稿した歯科医師も、交通事故現場に居合わせたが、結局、何もできないままに自分の力の無さに呆然としたとう言う。医者にしても、出来る医者ってどのくらい居るか解らないが、面白いと言うと失礼だが、新居浜であった本当の話。

新居浜市医師会病院で医師の会合があった夜、一人の若い医者が倒れた。一瞬驚きたじろいだが、周りは若手のバリバリの医者ばかり。数人の医師が駆け寄り、心臓麻痺の救命処置を始めた。何人もの医師が居るから、診断も早い。手の空いた医師は救急車を呼び、病院の手配などを始めていた。そこへ救急車が来たのだが、何人もの若い現役医師が寄ってたかって救命処置をしているのだ。こうなると、一人や二人の救急救命士があがいたって歯が立たない。それこそ、邪魔なだけ。処置は医師に任せて病院へ運び、生きながらえたと言う話。

丁度この頃、二浪して医師免許を取った従弟が、研修医終了間近の夏に当直に入っていたのだが朝礼が始まっても出て来ないと友人が見に行くと、緩く冷房の掛った部屋で冷たく成ってたと言う話。早い話が過労死。救命処置が間に合う状況では無かった。

臨床検査技師をしていた友人に言わせると、「医者もあれで大変で、大体、40歳位で死ぬケースが多い。40歳を過ぎて病気などして無かったら、大体、寿命まで生きられる」と言っていた。そして病院内でも研修医イジメがあり、シンドイ仕事は研修医にさせると言う事が堂々と行われていたと言う。

だから、私のように見えない病気や怪我でで四苦八苦してるのに、「元気そうに見えるのに、シンドイとかは贅沢じゃ」とか「甘えとるんジャ」とか「金が有るから余裕があるから言えるんジャ」とか成ると、精神的な虐待ですよ。だから、以前に書いたように「自分の命を、諦めた時期もありました」。

救命救急の話は、歯科医師に限らず、我々鍼灸師ばかりか按摩マッサージ指圧師、柔道整復師など医療系の国家資格を持った人にも義務付ける必要があると思う。公社 愛媛県鍼灸師会では、日赤愛媛県支部から担当者に来て貰って救急医療を少し習ったが、本当から言えば「最低、半年に一回は定期的に、習う必要がある」と思います。本当は、もっと時間を必要とします。

そして、医療従事者に限らず、スポーツ界のインストラクターなども習っておくべき問題だと思います。

20年程前、当家の子供達がスカウトに入っていたのだが、何かの行事があるからと、小鼓笛隊の練習をやらせたのは良いが、責任者の娘が体格の良い高校生に指揮棒一本。小柄な子供達には大太鼓や重量のある楽器を持たせて、真夏の蒸し暑い昼間に2時間も3時間も休憩無しで練習をやらせる。思い余った私が注意したのに、止める気配が無い。丁度、高校の女子バスケット部で熱中症で何人も死んだと言うニュースが流れていた頃。他の父兄に言ったら、「気違いみたいに怒って、人の言う事を聞かない」と言うので、私一人で相手の牙城に乗り込んで話をした。

結局、イベントの時には私も医療関係で手伝いに行く事に成ってたが取りやめ、練習にしろ本番にしろ、一時間に1回は10分以上の休息を取らせる事に成った。これが守れないで人身事故が起こった場合、スカウトの責任者を糾弾するとしておきました。そして、上記の高校女子バスケット・ボールのコーチなり監督は、「今迄、事故は起こらなかったから」と言い訳していたが、スカウトの責任者も同じ事を言ってたのには驚いた。

そして、私が手術後、極真空手を習い始めた頃、稽古途中で何度か給水タイムが作られていました。私の高校時代に習っていた時は、「水分取ると、疲れるから飲むな」って指導をされてたから、時代は変わるですし、「体に異常を来さない」ようにと言った予防医学に成るんですね。。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉕「体調不良」

今年の天気は、異常に異常が重なったようで、元気な人でさえ体調を崩している。
私のように末期ガンをやってると特別と言いたいが、実は42年前に酔っ払い運転の車に自宅前で側面衝突されて酷い鞭打ち症に。
そして30歳の時に、話に夢中で脇見運転していた女に追突された。この時は、私の前に停まっていたタクシーが走り掛けたので、ブレーキから足を外しかけたところへノー・ブレーキの軽四に追突され、押し出された私の車がタクシーに打つかり掛けたのでブレーキを踏み込んだところへ、再び軽四が私の車に追突。

私はハンドルを持ったままフロント・ガラスへ頭を打ち付けましたよ。で、助手席に乗ってた女房共々むち打ち症に。
ただ、私の方が頭をフロント・ガラスにしこたま打ち付けた分だけ症状が酷かったです。事故が起こったのは、土曜日の午後3時過ぎ。酷い症状が出始めたのが月曜日の昼過ぎ。昼食後、書類を届けに行き、そのタクシーで病院へ行ったのだが、書類の預け先で気分が悪く成り、病院へ着いた時はヘロヘロ。結局、首と頭に痛みが走って意識が飛びかけてるから鎮痛剤と吐き気止めを打って貰ったが、夜の8時過ぎ迄まで待合室で吐き通し、結局、入院ベッドが一杯と言われてたのを一人、出て貰って入院。医者からは、「これ以上、鎮痛剤も吐き気止めも限界まで使ってるから、命の保証はできない」と成り、「夜中に我慢できないようだったら、鎮静剤で強制的に眠らせる」と聞いていた。
夜中の何時頃か、「若い衆よ、痛いんか、苦しいんか?」って同室の人達の声掛けで目を覚ました。私の余りの苦しむ声で6人部屋の全員が目を覚まして、何人かが声を掛けてくれたのだ。ナース・コールを押し、看護婦に言って鎮静剤を打って貰う様に言い、暫くして注射は終わり朝まで寝ていたと言う始末。結局、独立して結婚したてだったから、入院はその日一日だけであったのが悔やまれる。そして、この二度のむち打ち症の前に甲状腺減退症で長い間 苦しんでた事と、挙句に末期ガン。

外目には随分と元気そうに見えるが、これだけの怪我と病気があっては身体が持ちません。こう言った話をすると、「怪我や病気をせにゃエエんじゃ」と、他人事だから無責任に言う人が居るが、病気や怪我をしないまま何十年も生きてる人って、どの位の確率で居るだろうね。ましてや、事故は他人様に持って来られた事故。「そんな所に居るから、いけないんじゃ。居なきゃ良いんじゃ」と言う始末。では、この世で、何処にも出ないで、どうやって生活するの。社会生活を送っては駄目と言う事に成る。こう言う発言をする人って、身近に随分と居ますよ。殆どが不可抗力。ガンだってストレス。皆さん、他人事だから無責任な発言が出来るのです。

色々な形で怪我をし病気に成り、病気や怪我をしたって自覚の無いまま過ごしている化け物的な人がいるから、世の中不公平と言える。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉔「最近の医療事情」

48年程前から、「歯医者は儲かる」と言った言葉が流布され始め、「あと20年もしたら、歯医者が過剰に成る」と言った心配があった筈なのだが、医療関係者の家庭で無く医療界の内情を全く解って無い人々が、親が金持ちで子供がチョット成績が良いと、歯科大とか歯学部へ進むケースが多かった。

「歯医者は儲かる」と言われてた頃は、歯科医師の絶対数が少なかった事と、健康保険制度が整いだし、多くの歯科材料が保険適用に成って気軽に歯医医院に通えだしたから、街中の歯医医院が一時的に手を余すように成っただけ。だから平成年間に入った頃には歯医者余りの現象が見え始めており、コンビニの数より多いと言う珍現象が起こった。コンビニは表通りでないと仕事に成らないが、歯科医院だと余程 奥まった所で無い限り、住宅街やマンションや大型店舗内で仕事ができるから、意外に気が付かない部分もあった。タマ~に、随分と辺鄙な所で開院している歯科医院もあったが(笑)。

現在、鍼灸院を初めとして、接骨院や、鍼灸接骨院や、有資格の按摩マッサージ指圧や、無資格の整体が増えた。「一種のブームに成ってる」と聞き及ぶし、「整体と言う名がメジャーに成って、鍼灸の方が怪しく感じる」と言ったヤツも居た。それだけに、正規の学校が無いから、多額の金が必要無い無資格の整体が流行るのですよ。だって、何年も学校に行く必要も無いし、僅か数週間~数カ月で何回かの下手な講習を受けただけで、一人前のような顔をして、会社や個人の名で免許紛いの紙ッペラを貰って、嬉しそうに免許らしく言ってる輩も居る。おまけに、粗製乱造された無資格整体の治療で俗に言う医療トラブルが起こり、結構、問題化されていると言う。当院にも後始末で来てました。中には、按マ指の公的資格を持って整体と称してやってる御仁も居るから、一概に言えない部分もある。

有資格か無資格かの簡単な見分け方は、第一に有資格者は法律の網に掛ってるから、広告の類に随分と制約があるが、無資格者は野放図だから好き勝手に書き放題。例えば、効かないのに「治ります」と書ける。そして第二に健康保険や自動車保険の類が全く使えない事。そりゃ当たり前。無資格者のした違法行為に、金を出す筈は無い。

おまけに、損害保険会社の多くは被害者に「鍼灸には、自動車保険は使えない」と嘘を言ってるし、酷い時は鍼灸の本職である私が事故で怪我をした時に、若い保険会社の社員から電話が掛って、チンピラヤクザが素人衆を脅す口調で「整体や鍼灸の類はワ~自動車保険は使えんのだから・・・」と、偉そうに私に言いくさったから、「己、チョット待て‼ 何を寝ぼけた事を言いいよるんじゃ‼」と言っても、ヤクザ紛いの言葉で、まだグジュグジュ言いよるから、「オノレや~‼ 鍼灸の専門家のワシに何を偉そうに言いよるんじゃ‼ ワシに喧嘩を売りよるんか~‼」とまで言うと、漸く言葉が途切れた。

「お前、その仕事を始めて間が無いじゃろが」「はい」。私はその段階で30年以上携わっている。「ワシは県の鍼灸師会の監事までしとる。その人間を相手に喧嘩を吹っ掛けるんか?」「・・・」。それからは、私の言いたい放題。おまけに、「この電話、録音しよるから、財務省に不払いを強要しよるって資料と一緒に録音物を送り付けたろか‼ ついでに公益社団法人 日本鍼灸師会の保険対策の役員の方にも情報としてテープも送り、お前の会社の名前も出したろ」と言い、「今迄に、今のお前と同じく会社命令でワシと言う被害者に不払いを強制して、ワシの反撃を喰らって首を飛ばされたのが何人も居るが、お前も仲間入りをしたいか‼」。

そして驚いた事に、自動車保険の仕事をしている割に、我々鍼灸師には医師会と同じく公益社団法人 日本鍼灸師会や愛媛県鍼灸師会がある事すら知らないのだ。個人で細々と好き勝手にしていると思っているらしかった。

そして、「つい先日も、広島のソニー損保が同じように言い掛かりを付けて不払いをしようとしたから、『不払いをやるならどうぞ。貴方も他の会社の職員と同じように首が飛び、会社には財務省から手が入りますよ』と言った途端、私の話が通ったぜ。その前には、ウチの患者さんの事故に関し住友海上の職員も余り無茶苦茶な不払いをやったから、何も言わず奥の手を書いたノートを見せたら、提示した金額の4倍近い金額が出た。ほぼ満額よ。その後、担当者は移動時期じゃないのに、何処かへ飛んだぜ」と事実を教えました。

此れだけの話を聞いた人は、「私が違法な手を使って、脅して金を出させた」と思うらしいが話が逆。会社の上層部が、下っ端社員に違法な不払いをさせてるから、逆にやられるんですよ。まっとうな事してたら、私は何も言わないし、しないです。

愛妻が一方的な事故で怪我をした時、相手が加入していた自動車保険がJA。一番厄介な相手だが、先手を打って話の筋道を立て担当者に言った。「JAの自動車保険って、相手がJAの加入者で無いと散々な事をやるんね。今度の事故も一方的な事故だから、貴方に手落ちがあったり色々と小細工したら、農林水産省の保険課に資料をソックリ送らせて貰うし、勿論この会話の録音もね。そしてJA新居浜本庁に、何故か私名義の900万円の定期預金がある。貴方に手落ちがあったら貴方の責任で、それも全額 即解約ね」と言っちゃいました。担当者は、顔色も声も無かったです。

例外的に、鍼灸が法律の関係で健康保険や保護政策の多くが条件付きでないと使えないと言う摩訶不思議な事が起こっている。それだけに、無資格の整体と同じ扱いとし、今から35年程前は、どんなに頑張っても保険会社には勝つ事は少なかった。其れでも何度か困ってる内に、少なくても負けない方法を知りました。其ればかりか、勝つ事に成りました(笑)。

何でもそうだが、やられたらやり返さないと、やる方は図に乗って幾らでもやってくる。一度、ギャフンと言わせなと駄目ですよ。だって、保険会社の類は金も人脈も言い換えれば組織力があるから、個人を潰すのは楽ですよ。それをグレー・ゾーンでやってたのが、組織力の無い個人相手に楽勝するから、図に乗って好き勝手やるんですよ。

何年か前から、犯罪者の取り調べも取調官が違法な事をする事が多いから、取り調べの可視化(早い話がビデオで撮影)が一部、始まってる筈です。さすがに、個人レベルで問題が起こった場合、ビデオでの撮影は監視カメラで無い限り無理だが、せめて小型化されたデジタル・レコーダーで音声録音しておく必要性がある。車なんかだと、ドライブ・レコーダーに違法運転なりが録画されてると、大きな証拠として扱われますよ。証拠があれば、警察は基本的に動きます。

海上保安庁も日本海で朝鮮・韓国が違法操業するから、巡視艇で逮捕に出た時はビデオ撮影してますよ。時には、韓国側から銃撃されて、チョットした戦争並みに撃ち合いしてる映像もYouTubeに流れてますよ。

で、再び「最近の医療事情」から外れた話で終わりました(笑)。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉓「がんと命 メッセージ」

2019年(令和元年)6月25日 火曜日の愛媛新聞に、同名タイトルの記事が載せられていた。取材とライターは、以前、編集委員をなされてた女性記者。以前にガン・シリーズの連載記事を書いてた方で、16年前の私の記事も書いた女性。

今回の記事は講演会で話された内容紹介で、ガンを経験した外科医の方の話と、広島在住の作家の方が奥さんをガンで亡くした時の闘病記の紹介。

がん闘病記は、古くて新しい話だと思う。ガンに限らず、難病や多くの医師ですら名も知らぬような病気の闘病記となると、是非とも公にして欲しいと思う部分がある。黙っていたら、大袈裟だが人類の存亡に拘わる事に成るかもと思える部分がある。SF映画じゃあるまいし(笑)。

◆度々で済まないですが、[私の甲状腺機能減退症]の話。この病気のせいで肥満気味だが見た目が元気そうな割に、常に「シンドイ」って言葉が自然に出てくる位に、病的な倦怠感を感じていたのだが、素人ばかりか医師にでも見落とされ、「痩せたら治る」的な発言をされ続け、其ればかりか「甘えとんジャ‼」「余裕があるからジャ‼」と言われ通してきました。悔しい事に‼ でもね、この「シンドイ」って症状、「甲状腺機能減退症の症状」の一つでもあるんですよ。

大学に進んで2年目、春先に起こっていた原因不明の微熱と病的な倦怠感で医師に診て貰う事にした。だが俗に言う何人もの町医者に診て貰っても「太り過ぎ。痩せたら治る」的な事を言われ続けたから、研究機関でもある大学病院へ大きな期待を込めて行ったのだが、残念な事に町医者どころか素人以下の診察・視診しかでき無い医者で、最後はまだ19歳未成年の私と、40歳半ば過ぎの医師と診察室で怒鳴り合いの喧嘩になった位でした。

理由は、「毎年春先に成ると、原因不明の微熱が続き、平均的には通年だが春先の同じ頃に病的な倦怠感が出る」と言ったところ、その医師は話を聞いただけで「そんなの痩せたら治る。それでは‼」と言っただけで退室しようとしたから、「先生、待って下さい。検査も無いんですか?」と聞くと「検査か~」と言って検査依頼書を取ると印を二か所付けた。チェックは糖と蛋白の尿検査のみ。思わず「コイツ、馬鹿か‼」と思いましたよ。それでも尿を取り検査室受付へ出すと、「4日後に来い」と言うから、その日は帰った。

そして4日後、午前中の授業を休み名大附属病院へ行くと、「検査に異常が無い。だから、此処でする事は無い。其れでは‼」と言って再び再室しようとしたから言いました。「他に検査は無いんですか?」と聞くと、「此処でやった検査以外、検査は何も無い‼」と言って椅子から立ち上がった。この時に想ったのが、「最近の医学は発達したと言われるのに国立の大学病院で、検査と言えば尿検査で糖と蛋白を調べるだけの能力しか無いのか!!」と思いましたよ正直。

「チョット待って下さい‼ この底シンドイ倦怠感、何とか成らんですか‼ どうしたら良いんですか‼」と聞くと、「そんな事、自分で考えろ‼」と叫ぶように言うと、自分が座っていた椅子を蹴り飛ばして、診察室の外へ逃げるように走り出たですよ。側に居た看護師は下を向いたまま器具の整理をしていたが、医師が逃げ出してから自分も診察室を出たのだが、出入り口で会釈をして電灯をけして出て行きました。私は、薄暗く成った診察室へ独り捨てれて呆然としてましたよ。

結局、余りの出来事に何をどうするかも解らぬままアパートに帰ったが、心配したした格好の大家が「どうでした?」と聞いたから事情を話すと、「貴方、何か要らぬ事を言ったんじゃ」と言うから、そんなオナゴを放っておいて部屋へ帰りました。そして、翌年の春、医師も解らぬ体調不良で大学を辞め、鍼灸学校へ入学して今の私が居る訳だ(笑)。で、結果的に自分の病気治療には正解。

「何故、この甲状腺機能減退症の話を長々書いたのか?」。この名古屋大学附属病院の医師の対応と、それ以前・それ以後に掛った医師の対応がほぼ同じ。ただ違うのは、怒鳴り合いをしなかっただけ。そして素人の人々の無責任な言動。「良い体格して元気そうなのにシンドイって、医者にも解らん検査でも解らんって、甘えとる証拠じゃ!! 余裕がある証拠じゃ‼」と、全員とは言わないが、私に妬みを持った人のほぼ100%の人が言いますし、車椅子の障碍者にまで色々と言われる始末。マァ当たり前か。医学知識も無く臨床経験も無い弩素人に、自分病気すら真面に知らない輩に理解しろと言う方が無理‼ 高度な医学知識も多くの臨床経験のある何十人の医師に診て貰って、結局、理解されなかった位だから。

私の甲状腺機能減退症が解ったのは、名大附属病院の馬鹿医者と怒鳴り合いの喧嘩をした1年後、鍼灸学校に年上の薬剤師が居て、普段から私の「シンドイ」を聞いていた関係で心配し、色々と調べた結果、「粘液水腫」が解って治療などヒントをくれたが、どの医療機関で診て貰って「粘液水腫」の話をしても無視され続けた。

資格取得後に勤務していた縁戚関係の病院でも無視され続けた為、病院を辞める直線に評判の良い医師に診て貰ったが駄目だった。で、友人の薬剤師が調べてくれた「粘液水腫」の話をすると、初めてその血液検査をしてくれた。結果は、「こんなに酷い数値が出るとは思わなかった‼」と言う次第。

だから、この結果を聞く迄の20数年間、医者に理解されず見放され、心無い素人の罵声・罵倒にやられ、「結局、誰にも理解されない症状に苦しみ、手遅れ状態に成るまで誰にも理解されず、最悪、死んでも理解されないだろう」と、我が命を諦めていた部分もあるのです。冗談では無く‼ 腹が立つのは、自分で「首周辺の、何でも無い軽い原因が元‼」とまで解っていながら、医者が無理解のままでした。

結局、この事実がトラウマに成り、一言で言えばガンの症状が色々出ていたのに、医者に診て貰っても、「そんなの痩せたら治る‼」って追い返されるばかりと思い込み、病巣から出血して貧血を起こしパニック症状も出ていたし、会の総会で飲酒した時に気分が悪く成りトイレで吐くと、血液を吐きましたよ。それでも病院に行こうとは思わなんだです。

この「甲状腺機能減退症」一つで、此処まで心身をボロボロにされたら大事な我が命も諦めますよ。悪性の医師不信に成ってるのに、家族は「医者に掛かれ」と言うが、「痩せたら治る」と言い続けられた私の気持ちを、家族でさえ理解してなかったですね。「行くだけ無駄‼ 死にかけないと無理!!」とまで思ってたんだから。◆

6月25日付けの記事では、「色々と幸せな患者さんだったね」と思える。私の場合、闘病中に付けてたメモ日記を元に、「私はガン患者」って本の原稿を書いた。某大手出版社に連絡をし、原稿のコピーを送ったら、通る事すら難しいと言われる編集会議に受かりましたよ。でもね、16年前、200万円と言う個人負担の金が準備できず諦めたが、10年程前に「安価な方法で」と連絡が来たが、それでも150万円ほど。それで断念。よく言うジョークに、「億単位の宝くじでも当たれば、好きなようにしてあげる」(笑)って。

最近は「ガンも治る病気に成った」と言われる。確かに、16年前と比べても、治療の選択肢が増えた部分と。ガン・サバイバーの発言やらとで、積極的な検査を受け、積極的な治療を選ぶ患者さんが増えた事が大きいと思う。

16年前と言えば、「ガンは死に病」と言われてた時代。某日水曜日、紹介状を持って県病院へ行き、内科の医師に掛かった。その段階で、ガンと言われた。胃カメラを撮ると言われ予約と成った時点で、場合に因っては胃カメラと成るかも知れないと予測。前日から絶食している事を伝えると、胃カメラ室へ連絡すると撮影可能と成り、そのまま撮影に。結果は、立派な末期ガン(笑)で、「手術をしないと死ぬぞ」とまで言われ脅された。

診察室へ戻り医師の説明を受けて、何故か「このまま医師の言う通りの治療を受け、そのまま医者任せにしたら、医師の言う通りの期日で死んでしまう」と感じ、急ぎだから手術を受ける事は承諾し、後は成り行きでモノを言うつもりだったが、鍼灸師と言う仕事は、医者から言わせれば按摩の片手間の仕事としか考えて無いから、時間をかけて説得する事に。

やがて一通りの診察が終わったから会計へ行き。待つ間に女房に電話を入れた。受話器は女房が取った。「私です」「アッ、お父さん検査結果は、単なる潰瘍だったでしょ」。幼稚園の事務所だけに、女房の周囲の騒めきが聞こえる。「残念ながら、末期ガン。最も、ワシには解ってたけどね」。その言葉を境に、蠢いていた受話器の音が消え、周囲の騒めきも消えた。受話器の向こうから何人かの人の気配と、空気の流れる音だけが聞こえる。多分、女房は真っ青な顔を引きつらせていたと思う。「このまま放っておくのも何だから、来週の月曜日に入院しますって言ってきた」で電話を切った。そして5病棟に入院している親父の所に、母親が来ている。入院室に入ると、母親が聞いた。「どうだったん?」と聞かれたから、「末期ガンと言う事で、来週の月曜日に入院します」とだけ言い、会計へ向かい、支払いを済ませて帰宅した。

こうなると、休んでる間の事や入院準備で忙しい。仕事も暇だったから早く閉め、ゴソゴソとしてる時に女房が帰ってきた。開口一番、「これから大変ね」「仕方が無いと言えば仕方が無い」。

入院当日は、女房h仕事で幼稚園へ。母親が入院中の父親の所へ行くから、私の車に同乗する。で思い出したのだが、この日からサマー・ジャンボの売り出し。一つ気に成ったのだが、病院へは午前10時までに受付をと成っていたが、宝くじも午前10時から。病院近くの売り場に、二人で買いに行きました。そして、10分程遅れて病院受付に。担当看護師に少し嫌な顔をされたが、余り後を引かなかった。それにしても、私好みの和風美人だ(笑)。

一通りの入院手続きも終わり、早割り去れてたから荷物も置き、そうこうしてる内に女房が顔を出した。「仕事は?」「園長先生が様子を見て来いって」「そうか」。すると携帯が鳴った。取ると入院中の女性患者さん。「先生、入院生活の第一歩はどうですか?」「どうですかと言われても、ベッドの所までは来たけど、何やかやとしていると女房が来て、いま担当の看護師さんと話してる」「先生、入院って初めて?」「二歳の時の盲腸からむち打ちが二回で、今回が4回目」「でも、慣れてないネ」で、電話は終わり、入院準備も終わったから女房も帰り、本格的に入院患者と成った。

一通りの検査も終わり外出可能と成ったから、当院の入院中の患者さんの見舞いに行く事に。当院へ来ていた患者が入院して1カ月目、本体は駄目なのだが、主治医に許可を貰て往診していたから、これも弱る。そしてもう一人、事故が元で外科に入院中の男性患者。むち打ちだが、病院が近かったから寄ってみる事に。共に私の顔を見て驚天動地の驚きよう。私の顔見て、まるで妖怪か化け物か怪獣を見る目で見ないでね(笑)。

其れから16年。色々と呼んありました。その辺り、このブログを読んでると、何処かでつながる話に成るから、チョットしたパズルみたいに成ってるかも(笑)。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉒「えひめ鍼灸まつり in新居浜」

令和元年8月25日㈰ 10:00~15:00の間、「公益社団法人 愛媛県鍼灸師会」の、毎年の恒例事業である「えひめ鍼灸まつり」を開催いたします。新居浜での開催は16年振りです。場所は、新居浜市総合福祉センター(ふれあいプラザ)の研修室1&研修室2&教養娯楽室で行われる。

16年前と言えば、私は体調を崩しており、極悪のパニック症状まで出ていた時期でもあった。この「えひめ鍼灸まつり」が終わってから、病院で診察を受けると「他臓器まで浸潤した、進行性で悪性の末期の胃ガン」と診断された。

この「えひめ鍼灸まつり」は、愛媛県鍼灸師会の市町村の会員が持ち回りで開催している。私の場合、殆どの「鍼灸まつり」は手伝いに行ってるが、色々とトラブルがあったから行っただけで即帰ったり、その翌年も副会長が音頭を取って組織ぐるみで私一人を追い出し行動に出た嫌がらせがあったから帰ろうとしたら、当時の会長に足止めされた事実があった。なんせ、会の中枢の多くが60歳前後のジジイばかりなのに、やる事といったら小学生低学年の集団で個人を虐め倒すと言う事を平気でするのネ。「鍼灸まつり」にしたって、トータル的にちゃんとしたマニュアル化が成されて無いから、当院から行って貰った患者さん達からクレームを頂いた事もある。

と言う様に、大した事は無いが、その努力だけは認めてやろうかとも思うが、実際の準備なり当日に手伝いに来るのは、役員を辞めたばかりの私を含め、役員連中が殆ど。「今年は、何故か見知らぬ会員が沢山来ているノ~」と思ったら、開催市町村の若い会員の一部が患者集めと、自分ちに来てる患者の動向をチェックする為だけに来ているので、鍼灸まつりの失敗の元凶が、この辺りの会員の不誠実な言動。

今年も、私は集団虐めに負けず参加する予定です。皆さま、一度は楽しみに来て頂きたいと思ます。

 

【近藤鍼灸院の健康新聞】㉑「医学と宗教」

「医学を突き詰めると、哲学を通して宗教に行きつく。宗教を突き詰めると、哲学を通して医学に行きつく」と言う言葉がある。そのためか、優秀な西洋医学者には敬虔なキリスト教の信者が居るとも聞き及ぶ。

仏教は葬式のイメージが強い関係か葬式仏教と呼ばれる事が多いが、葬式・葬儀はキリスト教にもあるし、神道にもあるから、葬式は仏教の専売特許では無い(笑)。歴史的な背景で、国家宗教が仏教から神道に変わった時、僧侶達は自分の食い扶持を稼がねばならなくなった。で聞こえは悪いが、手っ取り早く稼ぐ方法として葬式があったと言う話。おまけに、教育用の説教が脅しの道具として使われたり。

ただ残念なのは、布教の為の活動が減った事。まだ国家の後押しがあった時から、寺は役所であり学校であり人々の集会場や公民館などの役割があった筈。ところが考え方も色々で、金儲けにばかり走る宗派や僧侶と色々と。人々の宗教観も様変わりして、観光名所としての神社仏閣としての値打しか見て貰えないのも事実。マア、人それぞれだから仕方が無いですか。

新居浜に、単立の曹洞宗・瑞応寺と言う名刹がある。今のご住職は弟さんだが、お兄さんが割り切ったシッカリした人で、新居浜市でも寺近くの土地を悪く言えば買い漁った時期があった。当然、周囲から守銭奴のような言い方をされたが、前住職は言ったと言う。

「多くの弟子を抱え、建物の維持管理から何から金が要る。大きな組織の後押しが無い以上、金は自分で確保しなけらばならない。何時までも檀家さんだけに頼る訳にはいかない。だから、何があっても自分の食い扶持は自分で確保する準備が絶対的に必要」とした。だから掻き集めた土地は一般に貸し家賃を貰う。そして幼稚園経営もする。多分、私の知らない所でも、何か事業をしている筈(笑)。僧侶と言えども、決して霞を食べて生きている訳では無い。

そして禅宗だけに、修行の一環で真冬の托鉢もある。そして、「我々僧侶は、檀家を始め皆様のお陰で修行生活ができる」と言い、何かの番組で「乞食生活」とも言ったが、やはり檀家を初めとする多くの人々に必要とされている筈だ。

十数年も前に「僧医」と言う言葉が流布したが、愛媛県出身の対本 宗釧(つしもと そうくん)と言う臨済宗の管長まで務めた方が、父上を亡くされた事で、「宗教だけでは人は救われぬ」と気が付き。医学の道に進み医師と成り、自ら「僧医」と成った。

最近知った本で「死にゆく人の 心に寄りそう」と言う本を知った。初版が本年1月20日と言うから新しく、サブタイトルが「医療と宗教の間のケア」である。著者は玉置 妙優さんと言う女性で、現役看護師であり僧侶として活動しており、その他、公的資格を幾つか取っている。良い大学の法学部も出てる位だから、理数系の良い頭脳だった上の超努力家だった事は予想が付く。

大学の法学部出と言えば、バリバリの文系の頭脳と思いがちだが、法律関係の仕事をしようとすると、少なくともバリバリの理系の頭で無いと無理な部分が多過ぎます。仮に、貴方がトラブルに巻き込まれた場合、多くの場合は法的な知識なりが必要となります。法律を知ってる知らないと言うレベルでは無く、法律が絡むから、相手を説得しようとすると法的な理屈・考え方が必要となります。この辺り、紙幅の関係で何れ。

香川県の五色台に喝破(カッパ)道場と言うのがある。鍼灸学校の3年先輩で、私が学校に入った頃に僧衣姿で学校へ来たのを覚えている。それから10数年後、事情もあって地元CATVの仕事もしていた頃、香川県五色台のカッパ道場から住職が来て講演会で喋ると言う。行ってみたいと思ってると、私の仕事と成った。講演会当日は何も言わず収録し、やがて編集から放送へ。

収録した素材や放送用に編集されたモノは、各種法律で勝手に利用はできない。だから放送された番組を二本ほど録画しておいた。

そして取材用資料から住所を確認し、手紙を送った。「事情ありて、CATVの仕事もしているが、鍼灸学校の後輩で、高野山真言宗で在家出家し・・・云々」と手紙を送っていたが、返事は来ないと思っていたら来ましたよ。「単なる先輩後輩だけなら返事を書かなかったが、自分と似た考えで生きてる人だから」って。それから暫く交遊があったが、御互い忙しく超変わり者ゆえ現在は止まってます。