大豪邸

テレビを観ていると、素晴らしい建屋に煌びやかな部屋。賃貸マンションでも「立派‼」の一言。他人事ながら、「将来、アレどうするんだろう」って思う時がある。
この度、独り住むには大き過ぎる家の鉄筋部分を壊し、木造部分の応接室をリニューアルして治療室にし、内玄関を待合室 兼 応接室 兼 書庫に改造。
現在、奥の部屋は物置に成ってるが、何れは不必要な物を始末すると随分と広い家になる。やはり一人で住むには広すぎる。まずアメリカに行ってる姉の荷物、まだ生きてる母親の荷物、此れだけで6畳二間が潰れている。子年生まれの親父がネズミの如く買い漁った物が、6畳二間。お陰で私の仕事場以外では、台所と寝室に成ってる仏間のみ。風呂場もシャワーしか使えぬ。最も独り住いだと、風呂を沸かすと無駄が多くなるから、平素はシャワーで後は天然温泉。本当に、仕事して生活するだけなら1LDKの部屋で済む。寝室・12畳位の居間兼食堂・一人用のシステム小型バス・トイレが有れば、極端な話が後は何も要らない。本当に必要なら、プレハブの20畳程の大型倉庫(納戸)が有れば良い。

当家の場合、高知の山奥で生まれ育ち中学を出ると、志を持って東京へ行き、周囲の方々の膨大な有り余る支援を受けながら歯医者国家資格を取得し、その後は安住の地を求めやがては新居浜に居ついたのです。其れまで借家で大家に虐められたりした挙句、後ろ盾の無いまま宮原に家を建て、10年ほどして今の家を建てたのです。丁度、高度成長期だった事から借金も10年程で完済したと言う。その時、「後10年で借金を全額返す」と言ってたから実現した話だ。

しかし、建築した52年前、この近辺には大きな家が無く、当家の家だけが異様に目だっていた。だから、この家の事で最近まで妬み嫉みで疎まれましたよ。「大きな家に住んで!!」、高校の女性教師など「あんな大きな家に住むんだったら、その一部の金を私等に恵んでくれたら良いのに!!」等々、酷い言葉が私の周りを駆け巡ってましたよ。私も「男一匹、死ぬ迄には小さくても家の一件を‼」って思ってたが、悲しいかな夢は実現する事無く人生が終わろうとしている(笑)

 

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