【近藤鍼灸院の健康新聞] ㊳「再びコロナウイルスについて」

新型コロナウイルスの被害が終息しつつあると言いつつも、東京では再び感染者が増えつつある。現在の増える理由は、長い間の幽閉生活で溜まったストレスを発散させた結果と思う。

それでも、諸外国に比べて感染者や死亡者が少ない。その理由を、簡単に列挙してみよう。

①最近の研究で ほぼ明らかになってきたのは、多くの日本人はコロナウイルスに対して、広い意味での「免疫」を持っていると言う事実。

⓶京都大学 特定教授の上久保靖彦氏らが発表した研究では、今回の新型コロナウイルスには大きく分けてS型・K型・G型の三種類がある事を突き止めた。

③日本では、弱毒のS型が令和1年12月の段階で既に流行していたが、通常の人ならば 殆んど無症状であったため、当時は気づかれる事は無かった。このS型が変異したのがK型で、1月中旬から日本中に広がった。

④欧米の場合、2月1日以降、中国からの入国制限を行った為、S型は入ってきたが、K型の流行は食い止めた。

⑤対照的に日本では、入国制限の時期が3月9日まで遅れた為、S型もK型も3カ月近くにわたって流入し続けた。

⑥S型にせよK型にせよ、無症状や軽症が殆どだから、気付かないまま治癒した場合が多い。

⑦問題は此処からで、K型が中国で更に変異したのが、重症の肺炎を引き起こすG型で、世界を恐怖に陥れている新型コロナである。

⑧日本はS型とK型の両方の免疫を獲得したことにより、G型の発生は食い止められた。だが、S型だけではG型を予防できない性質がある為、K型が入って来なかった欧米では、猛毒性のG型が蔓延したのだ。

⑨つまり、日本人の多くは既にコロナウィルスに対する免疫を獲得していた為、感染者数や死亡者数が非常に少なかった、と言うのが上久保氏の結論だ。

⑩中国・武漢が封鎖された1月23日以降も、1カ月以上にわたって中国からの入国制限をしなかった日本政府の対応は、批判された。その時期に日本にやってきた中国人は、実に190万人近い。これがK型の蔓延に繋がったのだが、結果として、凶悪な凶悪なG型コロナへの「免疫」獲得に繋がったと言う訳だ。入国制限をしなかったミスこそが、日本を結果的に救った事になる。

⑪「日本の感染対策は、予算が大幅に削られ、臨床現場は脆弱でした。しかし、S型とK型の2つが市中で流行した事により、重症患者を減らす事が出来たのではないか」(経済産業研究所上席研究員・藤 和彦 氏)

 

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