Archive for 12 月 15th, 2020

【近藤鍼灸院の健康新聞】㊹「<失楽園>に思う性の問題」

「失楽園」とは、映画化もされた渡辺淳一氏が書いた大人の純愛小説である。動画は何種類か作られてるようで、何方がどうであったか主役の男性が役所広司氏と古谷一行氏がやっており、女性は川島なお美氏。渡辺純一氏の小説だっただけに、映画化されると成った時は誰がヒロインに成るか、どんなラブシーンが出るか?大騒ぎであり、純文学的な小説が愛の小説を書かせると天下一品と誉のたかい渡辺氏だっただけに、撮影が進むと皆さん随分と首を長くしておられたようだ(笑)。

そして映画は完成し、映画館は観客で一杯だったとか(笑)。私?、映画好きの私でも観に行く気には成れなかった。原作は素晴らしかっても前評判で濡れ場が官能的とも言われてただけに、「人様の情事を観に行くのもな~」と思っていたし、昔、ブルー・フィルム(エロ映画)の話をしていた20歳の若者に、「あれは観るモノじゃ無くやるモノ!!」と言って泣かせてしまったし、傍で私の発言を聞いた奴が「名言!!」と驚いた程。今回、YouTubeから取っていた失楽園の濡れ場のショート・バージョンを見て、「行かなくて良かった」と思った程なんです(笑)。

確かに、モーレツなセックス・シーンを強調して見せるだけのエロ映画と違って、成る程、官能的な綺麗な映像ではあったが、やはり綺麗事を言ってもエロシーンはエロシーン。と言っても貶している訳じゃな。好みの問題(笑)。映画を見た世の男性方の多くは「あんな恋愛をしたかった!!」とほざいていたらしいが、多くの女性は「面相臭い。疲れるだけ」と言う感想が多かったようだが(笑)。

失楽園の主役の設定年齢は男50歳・女38歳だったようだが、男50歳と言えば心身共に下降線を辿り始める頃。女38歳と言えば更年期障害の前兆が見え始める頃だが、まだまだ性的な部分では成長盛り(笑)。多くの女性は40~50歳代頃から「アレは疲れる」とか「やり方を忘れた」(笑)と言う話をするケースが多いが、若い時と同じく体力勝負のSexしか知らないからなんですね。Sexに限らず、「何事も歳なりに」って言葉があります(笑)。

こう言う性的な話をすると、私の事を[エロ親父][変態]扱いする輩が出てきます。多くの場合、医学的裏付け&根拠を元に話してでもなんです。例えは前立腺ガン。これなんかは多くの場合、高齢者のガンみたいなところがある。詳細は別項目に書くとして、【ある程度の年齢を過ぎると、夫婦生活が疎遠になる。当然、精液を抜かなくなる。精液は出さないと溜まっていく。ただ古く成ったら吸収されるのだが、吸収されずに随分古くなった精液が悪戯をし、前立腺ガンを引き起こす切っ掛けをつくる。これで30%程の確率が増える】と、オーストリアだったかな、医学者が随分と大昔(60年位前?)に発表してるのです。

それを、私が医学的根拠を元に説明しただけで、それはそれは嫌らしい顔で怒り出す輩も言います。「貴方ね、私が嫌がらせ的に冗談を言ってると思ってるの?」「はい!!」「私が医学的な話をする時は、医学的根拠を元に話してるの。貴方は素人だから知らないからと、私の説明を嫌がらせと取る方が可笑しい!!」と言って、先程の話をした上で、「私の説明を嘘だ冗談だ屁理屈だと言うなら、その根拠を言ってみて!!」と言っても回答は無いです。

動物のSexは簡単に言えば種族保存用(笑)。時期が来るとオスは求愛行動を取り、メスは気に要らなけらば他のオスの求愛行動を受けてみる。この辺り、人間にも見受けられる。女性は出産と言う命を懸けた一大事業があるから、本能的に「この男と一緒に成って子作りをした場合、私や産まれてくる子供の生命・健康は大丈夫だろうか?」と観察しちゃってるんです。仮に遺伝子など体質などが不適合だったりすると、流産や死産を繰り返す事となるケースが多いようだ。当院にも「何処も問題無いのに妊娠しない」とか「流産を繰り返す」「二人目以降が出来ない」で受診する患者さんが居る。この場合、女性が相手を選ぶ時に相手が体質的に合わなくても色々な面で選んでるケースが多いのではないだろうか。よく言われる言葉に、「人間は頭でSexする」って。それだけ本能が訴えてる事を潰して頭だけで判断して失敗しているように思います。

だから女性の方が相手の男性を好きに成り、力付くで結婚し子作りした場合、其々の配偶者に愛人が出来たとかが無い限り比較的。平和な家庭が作られているようだ。

子作りも、病気で出来ない場合も結構あるようだが、西洋医学で「妊娠は不可能」と言われた女性が当院で不妊治療を受け生理が戻り妊娠して出産までしたと言う話。患者配偶者の一家が全員看護師だったから、チョッとした大騒ぎ(笑)。西洋医学、医師の多くは鍼灸を代替医療と考えているようだが、法律で認められてるにも拘わらず[医師の同意書が要るケース]の場合、医師は「あんなモン、効きや川せん!!」と感情的に否定します。自分達の輸入を守る為に。

昔、癌センターに勤務していた医師は、長年の診療の中で鍼灸や代替医療が効果がある事を理解した。だが立場上、軽々しく認められない。で言った言葉が、「私は大学での医学教育の中で代替医療を習って無いから、知らないし解りません。なのに最近の若い医師は、何でもかんでも<感情的にあんなモン効きやせん!!>と怒鳴り散らすが、そう言う感情的にモノを言う輩の言葉は信じてはいけない」といいました。それも講演会の壇上で言ったのです。思わず心の中で大喝采ですよ(笑)。

このように、若い無理解な医師達が、自分達は習って無いものは嘘偽りと決めつけ目を背けるから、何時まで経ってもエビデンスなんて確率できないんですよ。その昔、漢方薬を偽薬位にしか考えていた連中が、研究の結果 西洋薬に匹敵する薬理効果が見付かったモノもあって、漢方薬ブームが起こったのも記憶に新しいでしょう。風邪薬として葛根湯。毒薬で有名なトリカブトなんかは、心臓薬として、またインポの薬としても使われている。

失楽園の話から、飛んでも無い話に飛びましたが、<愛情~子作り~健康に生きる~子孫繁栄>まで、何処か共通点があるんです。そう[性]の問題。こじつけかも知れないが、生命の根源を辿って行くと、答は<性>に繋がると思います。